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兵庫県西宮市の兵庫医科大学が新病院棟の建設に向けて工事中。周辺利便性の向上や学生の集積に期待

都市計画・再開発(地域情報)/神戸・京都/関西 ニュース

2022/11/26 配信

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兵庫医科大学病院の新病院棟イメージ図。外観は東京にあるオフィスビルのようだ。

※引用:兵庫医科大学病院

2026年5月に
新病棟が開院する予定

兵庫県西宮市武庫川町にある兵庫医科大学病院は、新たな病院棟を建設するべく工事を進めている。

兵庫医科大学病院は高度医療を提供する「特定機能病院」として認定されている医療機関だ。

現在工事中の新病院棟は、古い建物の更新と改修を含む長期的な構想の一部となっている。

構想の全体像は2021年から2029年にかけて工事するものであり、古くなった病棟の機能を現在建設中の新病棟に集約、古くなった建物を除却することが決まっている。

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立体駐車場と4つの病棟を除却し、新しい病院棟と急性医療総合センターなどに機能を集約する。各建物は通路でつながれる予定だ。

※引用:兵庫医科大学病院

現在工事が進んでいるのは、上の図でいうところの1番左の工程だ。

建物の解体自体は終わっており、もともとあった建物の杭抜き・土留め・基礎解体工事などの最中だという。解体工事は来年3月頃まで続く予定。

なお、新たな病棟のイメージ図は以下のようになっている。

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高さと広さの両面で、新病棟は他の建物よりもかなり大きくなる見込みだ。

※引用:兵庫医科大学病院

新病棟の1階と2階には「医大モール」が設けられ、近隣住民も利用しやすい施設になるよう配慮される予定。

外来診療や中央診療機能などが新病棟に集約されることで、近隣から来院する患者などが1箇所に集まるような配置となる。

学生の集積も
期待できるか

大学病院の施設リニューアルというと、周辺住民の利便性向上に寄与するという効果が真っ先に思い浮かぶ。

しかし、考えようによっては、影響を受けるのは周辺住民だけにとどまらない。施設や設備が新しくなることで、新入生が集まってくることもあるだろう。

なお、ウェブで調べると、2022年時点で兵庫医科大学医学部の偏差値は65前後だ。

例えば順天堂大学や東京医科歯科大学など東京都内にある医療系の大学と比較すれば偏差値は劣るものの、地方にある医療系の大学と比較すれば、兵庫医科大学医学部の偏差値は決して低いものではない。

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東京のお茶の水にある東京医科歯科大学。偏差値は日本全国の大学と比較してもトップクラスだ。

もともと、兵庫医科大学医学部は特定機能病院に指定されているほか、ウェブサイトには「最新の医療施設と機器を備え高度な医療を行っている」記載されている。

施設の建て替え・リニューアルによって、関西地方で医学部を志望する学生が集まってくることは十分に考えられるだろう。

西宮市の資料で兵庫医科大学病院がある武庫川町の世代別人口を見ると、2022年9月末現在、学生にあたる20歳~29歳の人口は最多となっている。

ただし、武庫川町はそれほど広くない上に病院の敷地が広いこともあり、町全体の人口が265人とあまり多くない。

その一方で、武庫川町の南側にある笠屋町には、武庫川町の10倍近い2,579人の人口が住んでいる。

その中でも25歳~29歳の人口は216人と世代別最多で、町全体の1割近くを占めている状況だ。20歳~24歳も175人と割合的に多い。

ちなみに、兵庫医科大学病院から西へ進むと阪神甲子園球場があるが、病院の南西に位置する甲子園九番町も人口が多くなっている。

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甲子園球場は西宮のシンボル的な存在とも言えるだろう。

なお、甲子園九番町には武庫川女子大学の浜甲子園キャンパスがある。武庫川と甲子園の周辺には、学生が多く住んでいると言えるだろう。

兵庫医科大学病院の新病棟完成は2026年と少し先だが、学生の入居狙いで物件を探してみるのも良いのではないだろうか。

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取材・文:秦創平(はたそうへい)

https://writing-portfolio.com/

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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