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神戸市が「神戸ウォーターフロントビジョン」を公表!今後約10年の開発の方向性が定まる

都市計画・再開発(地域情報)/神戸・京都/関西 ニュース

2023/02/06 配信

ウォーターフロントエリア全体の将来構想図(出典:神戸市)
ウォーターフロントエリア全体の将来構想図(出典:神戸市)

2011年策定のグランドデザインに
昨今の社会情勢を反映し、作成された新施策

2022年12月、神戸市はポートライナー「ポートターミナル」駅に隣接する、ハーバーランドからHAT神戸に至るウォーターフロントエリアを対象に、今後約10年に渡って取り組むべき開発施策の方向性を示す「神戸ウォーターフロントビジョン」を公表した。

神戸市は2011年3月に「多くの人が集う」「地域資源を最大限にいかす」「新しい都市機能を導入する」「環境創造の場づくりを推進する」ことを基本的な視点とした「『港都 神戸』グランドデザイン」を策定している。

今回公表された「神戸ウォーターフロントビジョン」は、既存のグランドデザインに現在の社会経済情勢を踏まえ、「国内外からの来訪者も魅了する」という視点を加えて作成された施策だ。

今回のビジョンで掲げられた6つの取り組みテーマ(出典:神戸市)
今回のビジョンで掲げられた6つの取り組みテーマ(出典:神戸市)

このビジョンでは、ウォーターフロントエリアが新しい海辺の「まち」としてさらに成長するために、6つのテーマが設けられた。これに伴い、開発対象を「新港突堤西地区 水辺空間」「新港突堤西地区 都市空間」「中突堤周辺地区」「京橋地区」「夜間景観」に分類。それぞれにテーマとコンセプトを設け、今後はそれらに沿った整備が進められる。

開発対象ごとに設定された
テーマ・コンセプトとは?

“海の玄関口”となる「新港突堤西地区 水辺空間」のコンセプトは、「リゾート気分をあじわえる空間へ」。

国内外から人が集まり、海を身近に感じつつ、楽しみながら過ごせる空間を目指す。また、一般的に海草藻場や湿地・干潟、マングローブ林などを指すブルーカーボン生態系を取り入れるなど、カーボンニュートラルに向けた取り組みも並行して進めるという。

街全体で、最先端テクノロジーの活用を画策する「新港突堤西地区 都市空間」のコンセプトは、「賑わい×非日常×高揚感を感じられる空間へ」。

訪日外国人観光客も視野に、アクティビティやリゾートホテルなどで、ここでしか味わえない雰囲気や盛り上がりが楽しめる空間創造を行っていく方針だ。

新ビジョンが施策されたウォーターフロントエリアは、人気観光地である南京町やハーバーランドからも近い、眺望に優れた神戸の重要エリア(出典:神戸市)
新ビジョンが施策されたウォーターフロントエリアは、人気観光地である南京町やハーバーランドからも近い、眺望に優れた神戸の重要エリア(出典:神戸市)

“みなとまち神戸”を象徴する中突堤周辺地区のコンセプトは、「みなとまち神戸を感じる開放的な空間へ」。

観光機能や商業機能を備えながら緑があふれ、さまざまな人が集う空間を目指す。そのため、海辺で飲食が楽しめる売店やカフェを充実させつつ、海と空の開放感を活かしたイベントなどを行い、にぎわい創出やエリア価値の向上を図る計画が示されている。

“ウォーターフロントのエントランス”京橋地区のコンセプトは、「様々な交通モードが繋がる空間へ」。

電動キックボードなどのパーソナル・モビリティのほか、LRTを含むさまざまな交通モードを遊歩道とつなげ、ウォーカブルな空間づくりを進めるという。また、観光客それぞれのニーズに合った情報や、地域のより奥深い情報を提供する、情報発信の拠点としての活用も目指す模様だ。

“欠かすことのできない神戸の魅力”と称し磨きをかける夜間景観のコンセプトは、「神戸の夜を楽しみ、夜景を愛でる空間へ」。

「泊まりたい観光地となること」を最終目標に、ナイトタイムエコノミーの拡大を目指していくと発表した。

インバウンドの課題解決へ
希望を持たせる開発余地

2011年に「『港都 神戸』グランドデザイン」が策定されて以降、段階的に開発が行われてきたウォーターフロントエリア。しかし、いまだ神戸市は大阪・京都に比べ、インバウンド需要をうまく取り込めていないと言われている。

今回の新たな施策発表に伴い、すでにホテルやカフェ、LRT、浮遊式の海上レストランの整備など、多くの開発案が画策されているが、新港突堤は東地区への発展拡大の余地がまだ残されている。

2030年代前半まで行われる予定の「神戸ウォーターフロントビジョン」に沿った継続的な開発によって、神戸市が抱える長年の課題が解決されることに期待したい。

健美家編集部

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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