
新駅ビルの開発は
2023年5月中旬より着手予定
JR西日本アーバン開発は3月下旬のリリースで、神戸市垂水区のJR「垂水駅」南側の新駅ビル開発計画「(仮称)垂水駅南ビル開発事業」について、開発概要が確定し、2023年5月中旬より開発に着手することを公表した。

この事業は、「垂水駅」周辺在住の人々の豊かな暮らしを創出するライフサポート型の駅ビルを建設するというもの。新駅ビルは、鉄骨造の地上4階建てで、敷地面積約912u、建物面積約995uの規模になる見通しだ。
新駅ビルに入居するテナントは、日常の暮らしに欠かせない物販店舗やカフェ、クリニックなどの誘致を計画中。「垂水駅」の利用客や近隣住民をメインターゲットに利便性の高い駅ビルになること、駅周辺の活性化に貢献することを目指しているという。
リニューアルされる大型商業施設との
相乗効果にも期待

さらに、JR「垂水駅」から南西へ徒歩15分ほどの場所にある「三井アウトレットパーク マリンピア神戸」の建替え工事も、2024年の開業に向けて進められているところ。
この大型商業施設がリニューアルオープンすれば、「垂水駅」の利用客はさらに増え、駅周辺はより一層にぎわうことだろう。
その意味でも、2024年春に開業予定の新駅ビルは、「三井アウトレットパーク マリンピア神戸」とともに「垂水駅」周辺の活性化にひと役買うことが期待される。
「垂水駅」周辺エリアの
公共・公益施設の再整備も進行中
JR「垂水駅」周辺エリアには、垂水区役所などの公共施設や商業施設が集積。神戸最大のターミナル駅であるJR「三ノ宮駅」まで約20分、JR「大阪駅」までは50分程度とアクセスも良く、神戸のベッドタウンとしても知られている。
駅の南側には海が広がり、明石海峡や淡路島も間近で望めるなど、風光明媚なロケーションも魅力の一つだ。
その一方で、人口増加による小学校教室数の不足や施設の老朽化、小児科病床の不足などが課題として上がっていた。

そこで、神戸市が2019年より都市ブランドの向上と人口誘引につなげるために推進するプロジェクト「リノベーション・神戸」の一環として、「垂水駅」周辺エリアの公共・公益施設の再配置を実施。
2022年4月に垂水体育館の移転新設が完了したほか、垂水小学校の校舎建替え、新垂水図書館の移転、産科・小児科救急を含む急性期医療を担う中核的医療機関の整備などを現在推進している。
商業機能のみならず、行政機能、文化・子育て環境などの充実も図られている「垂水駅」周辺エリア。生まれ変わりつつある“海辺のまち”から、ますます目が離せない。
健美家編集部