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JR九州が鹿児島中央駅西口で再開発 BCP・感染症に対応した新時代の複合ビルなど計画

都市計画・再開発(地域情報)/福岡/九州・沖縄 ニュース

2021/06/02 配信

全高約100メートルの巨大ビル「鹿児島中央タワー」が6月にグランドオープンするなど、発展著しい鹿児島中心エリア。その勢いは、とどまることを知らない。

九州旅客鉄道株式会社(以下、JR九州)が鹿児島中央駅西口における新たな再開発計画についての概要を発表した。鹿児島市等が実施を予定している道路整備計画と連携しながら、地域交通の課題解決や歩行者空間の整備によるにぎわいを創出することが目的だ。

開発対象となるのは駅西口そばのJR九州用地9,500uで、開発は2期に分かれて行われる。T期開発(6,500u)では地上10階建て、延べ床面積25,400uの複合ビルを建設するほか、ビル直結の立体駐車場240台も整備する。

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複合ビルの開発イメージ(出展:JR九州プレスリリース)

ビルは1〜3階が商業施設フロア、4〜10階がオフィスフロアで構成される。商業フロアの2階には歩行者デッキが整備され、駅中央改札フロアと直結する。東口のアミュプラザ鹿児島、鹿児島中央タワーも改札フロアに直結しているため、複数施設をシームレスに移動しながらの快適な買い回り体験ができるだろう。

オフィス部分は1フロアあたり約600坪もの面積を有する鹿児島エリア最大級のオフィスビルとなる。かなりの規模の企業が入ることになり、多くの雇用機会が創出されるはずだ。

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駅改札階とデッキで直結し、高い回遊性が期待される(出展:JR九州プレスリリース)

T期開発は2021年の秋に工事着手し、今から約2年後の23年春の開業を目指している。U期開発はT期開業後に着手し、住居等の開発を行う計画で関係機関との協議が進められている。昼間人口の増加とあわせて定住人口の増加も期待される。

3年遅れの再開発計画となったが、
新時代のニーズへの対応に期待

実は当初の駅西口再開発計画では、20年の春に複合ビルが開業となるはずだった。しかし前知事時代の18年から19年において、本計画地に隣接する県工業試験場跡地が老朽化した県総合体育館の建て替え候補地として選定されたことから、計画が一時中断。3年遅れでようやく計画が実行へと移される段階となった。

3年もの計画遅延により、企業および周辺地域は大きな痛手をこうむったことだろう。だがその間に社会はコロナにより、これまでのあり方から一変した。

これからのアフターコロナの時代にしっかりと対応した開発を進められるというのは、怪我の功名ともいえる。非接触型のエレベーターの採用が決まっているなど感染症対策のほかICT活用、環境負荷軽減対応や災害対策など、時代の様々なニーズを捉える施設づくりが計画されている。

相次ぐ再開発計画により、
ますます存在感を増していく鹿児島市

鹿児島の陸の玄関口である鹿児島中央駅を起点とした中心市街地の賑わいを長らく牽引してきた「アミュプラザ鹿児島」や街の新たなシンボル「鹿児島中央タワー」など、複合ビルや商店街は駅東口に集中していた。

これまで”駅裏”な印象が強かった西口だが、本開発が契機となり今後も継続的に開発が行われ、注目度を増していくことになるだろう。

鹿児島市はほかにも大規模再開発の波が次々と押し寄せている。天文館エリアでは「千日町1・4番街区市街地再開発事業」として商業施設、ホテルや図書館などの機能を備えた地上15階建て複合ビル「センテラス天文館」が22年春の開業を目指して建設中である。

また市交通局跡地の再開発計画でも総合病院、シェラトンホテル等の商業施設やマンションなど7つの棟で構成される「キラメキテラス」が建設中で、こちらは21年元旦の病院の開業を皮切りに23年にかけて順次開業予定となっている。

数多ある地方都市のなかでもまさに快進撃というべき勢いだが、それだけに周辺自治体などに与える影響もマイナス面含め様々に大きくなることだろう。今後の展開にますます目が離せない。

健美家編集部(協力:Tamaarai)

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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