州最大の繁華街で進行中の再開発プロジェクト
ランドマークの登場でさらなる発展が期待
福岡市の天神といえば、九州最大の繁華街としてあまりにも有名なエリア。西鉄福岡(天神)駅を中心に百貨店やファッションビルなどの商業施設が集まり、メインストリートの渡辺通りの地下には天神地下街が広がる。
同じく、同エリアに乗り入れる福岡市営地下鉄空港線の地下鉄天神駅は博多駅まで約5分、福岡空港まで約10分と、アクセスの良さも抜群だ。

そんな天神は空港からの近さより航空法による高さ制限があり、これまで見上げるような高層ビルはなかった。ところが、今年9月に地元デベロッパーの福岡地所が建設を進めていた、高さ89メートルのオフィスビル「天神ビジネスセンター」が完成したことで、まちの様子は一変したという。

同ビルは、福岡市が主導する新たな空間と雇用を創出するプロジェクト「天神ビッグバン」の規制緩和第1号物件であり、最先端の感染症対策を備えたオフィスビル。国家戦略特区による「航空法高さ制限の特例承認」や福岡市独自の容積率緩和制度などを組み合わせたことで、当初は16階建てだったが設計を見直し、地上19階・高さ89m、延べ床面積6万u超を実現した。

出所:福岡市ホームページ
災害対策も優れていて、耐震性能は法定の1.5倍、災害時のライフライン寸断に備え、72時間対応のデュアルフューエルガスタービン発電機を設置。非常時でもテナント専有部に電力を供給し、エレベーターや共用部の証明が稼働、トイレの利用もできるなど、BCPにも対応している。
ビル周辺にはゆとりのある広場や歩行空間を確保した。室内にPM2.5の侵入を抑制する高機能性フィルター付き外気取込口や除菌ユニット付きの個別空調システムを導入し、セキュリティカードをかざすと最適なエレベーターに誘導するなど、「換気」「除菌」「非接触」などをキーワードとした、ウィズコロナ・アフターコロナに適合した感染症対策を採用しているのも特徴だ。
オフィスフロアは2階から19階で、入居企業はおよそ30社。九州の主要拠点を移転・集約するNECやホールディングス昨日の一部を東京から移転するジャパネットホールディングス、コンサルティングファームの米ボストンコンサルティンググループはこれを機に福岡に初進出する。
1階の商業ゾーンにはアパレルブランドや飲食店などが出店し、地下2階では飲食ゾーンが来春に開業予定。地下鉄天神駅とも直結しているので、天気を気にすることなく移動することもできる。

出所:福岡地所ニュースリリース
存在感のあるビルが登場し、多くの市民の目を集めている天神エリアだが、これで終わりではない。天神ビッグバン開始後から今年2月にかけて、建築確認申請数は52棟あり、建て替えが完了したのは42棟。
近隣ではヒューリック福岡ビルや福ビル街区の建て替え計画が進められていて、2024年に新しいビルが竣工予定。イムズが入っていた天神MMビルはすでに解体され、来年には新ビルの工事が着工する予定だ。
旧大名小学校跡地活用事業では、来年に日本で7番目となる「ザ・リッツカールトン福岡」が開業し、オフィスや創業支援・人材育成環境も整備される。人が集まる場所が増えていくことで雇用も生まれ、まちはさらに活性化していくだろう。天神エリア近辺だけではなく、西鉄福岡駅や地下鉄天神駅の沿線にも好影響を与えるに違いない。
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健美家編集部(協力:大正谷成晴)
健美家編集部(協力:
(おしょうだにしげはる))