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西鉄グループが北九州で複合開発を推進。九州の穴場になるか

都市計画・再開発(地域情報)/福岡/九州・沖縄 ニュース

2023/03/12 配信

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複合開発の完成イメージ図。奥に描かれているのは皿倉山(さらくらやま)という山で、北九州における観光地の1つだ。

商業と住宅の複合開発で
地域の発展に貢献を目指す

九州において鉄道事業と都市開発事業のシェアを大きく占めている西鉄グループは、グループ企業のスピナが中心となって、北九州市八幡東区で商業と住宅の複合開発を進めると発表した。

開発対象のエリアは北九州市八幡東区平野3丁目だ。JR鹿児島本線の八幡駅から南に約1km離れた幹線道路沿いの場所となっている。

八幡駅は北九州の要衝である小倉から鹿児島本線で西へ15分~20分ほど進んだ先にある駅だ。博多からは電車で50分程度かかる距離にあり、福岡の都心からは少し離れていると言えるだろう。

駅の南側には皿倉山(さらくらやま)という山があり、北側には洞海湾(どうかいわん)という海がある。

皿倉山の夜景は日本新三大夜景に指定されており、ケーブルカーとスロープカーを乗り継いだ先にある山頂はデートスポットとしても人気だ。

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皿倉山か北東側の海を望む夜景。写真の真ん中に移っている赤い橋は若戸大橋という橋で、写真スポットとして有名だ。

洞海湾に面したエリアは工業地帯となっており、鉄鋼メーカーとしては業界最大手の日本製鉄や、古紙再生トイレットペーパーのメーカーとして優れた技術を持つ九州製紙など、メーカーとしては有名どころの企業が多数工場を構えている。

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洞海湾沿岸の工業地帯。八幡から見て湾を挟んだ反対側にも、様々な企業の工場や倉庫などが建っている。

八幡は北九州の中でも特に工業地域として重要なエリアの1つであるものの、近年は製造品出荷額が低下していることもあり、どちらかというとローカル感の強いエリアだ。

また、北九州の都心というと小倉が該当するため、八幡を知っている人はあまり多くないかもしれない。

しかし、八幡は北九州における工業の要とも言えるエリアであり、北九州工業地域の中でも多くのシェアを占めていることから、その産業規模が大きいことに変わりはないだろう。

スピナが発表しているプレスリリースによると、都市開発の開発面積は10,653坪であり、商業賃貸に充当するエリアが5,658坪・戸建て分譲に充当するエリアが4,995坪になるという。

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商業エリアの店舗は平屋建ての作りであり、エリアの多くを駐車場が占めるように見える。集客範囲はかなり広いと考えて良さそうだ。

住宅エリアと商業エリアとがほぼ半々の都市開発ということになる。住宅エリアでは戸建を中心に72区画の開発が予定されており、こちらは西鉄本体の住宅事業本部が担当する。

なお、イメージ図の下にある「大学」とは九州国際大学のことで、2022年5月時点でその学生数は約2,000人だ。

商業エリアは(仮称)皿倉テラスと称しており、飲食店やファッション関連のテナントを誘致する予定。

(仮称)皿倉テラスが完成すれば、学生のアルバイト先としても人を集めることになりそうだ。

今後のスケジュールとしては、2023年度上期中に造成着工、2024年度上期に商業施設オープン、2024年度下期に戸建て販売開始の予定。

北九州の工業地帯は
注目を集められるか

近年、福岡の都心では天神ビッグバンという再開発が進んでおり、九州というと天神・博多を中心とした都心に注目が集まりがちだ。

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福岡の都心・天神の様子。老朽化が進むビルの建て替えなど、近年では再開発が盛んだ。

再開発が進んで都市整備が加速するとはいえ、注目を集めているエリアで投資先を探すとなると、競争もそれなりに厳しいのは事実だ。

天神・中州・赤坂などの繁華街を避けるのであれば、目線を変えて北九州の方に目を向けてみるのも良いのではないだろうか。

福岡の都心と北九州とではエリアも完全に別物ではあるが、戦略を立てれば、八幡は九州国際大学の学生や工場勤務者などの入居を狙えるエリアであると言えるだろう。

取材・文:秦創平(はたそうへい)

秦創平

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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