• 収益物件掲載募集
  • 不動産投資セミナー掲載募集
  • 収益物件 売却査定

2,932アクセス

星野リゾート進出は「新今宮」 発展の起爆剤になるか?

都市計画・再開発/大阪 ニュース

2017/04/26 配信

全国各地にラグジュアリーホテルを展開する星野リゾートが、大阪市による「浪速区恵美須西3丁目16番街区用地売却に関する開発事業者募集プロポーザル」に採用され、JR新今宮駅北側にホテルを開業することになったのは記憶に新しい。どうして、新今宮に?という声も多く上がっているが、関西以外の人にはその疑問自体が分かりにくい。以下、投資目線も含めて解説しよう。

新今宮駅前に完成予定のホテル。客室数は608室を予定している
新今宮駅前に完成予定のホテル。客室数は608室を予定している

一言で言えば新今宮駅界隈は、関西エリアでも治安について評判のよろしくないエリアなのである。周辺では過去何度も暴動が起きるなど、日本ではあまり起きないような事件が多発している。

また駅を挟んで南側には日雇い労働者の街である「あいりん地区」があり、周辺には日雇い労働者向けの宿泊施設が数多く有り、1泊1000〜2000円程度から宿泊可能、中には1000円以下といった宿もある。

つまり、高級ブランドとして名高い星野リゾートとは全く対極にある場所と言っても良いのである。しかも、新ホテルが開業するのは、この大阪環状線「新今宮」駅の駅前。屋外広場を活かした地域性を活かした魅力づくりも盛り込むなど滞在性の高いホテルとなる予定だという。「『治安の悪い』新今宮の地域性と高級ホテル運営は両立するのか?」というのが、関西の人間にとっての疑問なのである。

だが、その見方はこのところの新今宮周辺の変化を見逃している。この地域はここ20年ほどで変わりつつあるのである。

きっかけは1997年。今回の建設予定地から東へ約200mと離れていない場所に、映画館、商業施設などが入った、都市型立体遊園地を謳うフェスティバルゲートが開業したことである。

施設自体は約10年で閉鎖したが、現在は「MEGAドン・キホーテ新世界店」等が入る商業施設となっており、治安の悪さの懸念から、閉鎖性が高かったこの界隈が「外部から出かけていく場所」として注目されるようになったのである。

フェスティバルゲート開場以降は、その北側にある通天閣を中心とした、飲食店などが密集する繁華街「新世界」にも多くの人が訪れるようになった。今では日本人だけでなく海外の観光客も多く、お昼時ともなれば「ソース二度漬け禁止」の串かつ屋には来店者が列をなして並ぶ光景も珍しく無い。

安宿や日雇い労働者が多い、といった点は以前と変わりないが「治安が悪い」という部分についてはフェスティバルゲート開業以降改善しているように思えるのである。

また、お隣のあいりん地区でも、かつてのドヤを利用、外国人向けのゲストハウスに改装する例が相次いでおり、若い外国人旅行者が増え、街のイメージを変えつつある。日本人は地域の過去にこだわり、悪いイメージのある街には近づかないが、そうしたことにこだわらない外国人旅行者は安く、居心地の良い宿があればどこにでも泊まる。そうした層が増えれば、街も変わるというものである。

JR「新今宮」駅は、大阪環状線と関西本線の両線が利用でき、南海本線、南海高野線の「新今宮」駅も隣接。大阪市営地下鉄御堂筋線・堺筋線「動物園前」駅も近接しており交通の便はすこぶる良い。更に天王寺動物園や大阪市立美術館、あべのハルカスなども徒歩圏。「あそこはガラが悪いから」という先入観を捨てさえすれば、そもそも、とても魅力ある立地なのである。

そう考えると、新今宮界隈は、環状線沿線では数少ない開発途上エリア。昔とは違うことに気づいてはいても、過去の印象から投資に踏み切れなかった人も多かったであろうが今回の大規模開発、しかも星野リゾートの進出で周辺の不動産市況が活気付くことは想像にかたくない。

今まで数多くの旅館再生を手がけてきた星野リゾートである。今回の件が地域再生に繋がるか、注目したい。

取得した土地は、駅ホームに面している。駅からの視認性の良さを活かし、ホテルと建物と一体となるような緑地「みやぐりん(仮称)を設ける
取得した土地は、駅ホームに面している。駅からの視認性の良さを活かし、ホテルと建物と一体となるような緑地「みやぐりん(仮称)を設ける

健美家編集部(協力:田中和彦)

健美家サイト会員登録で最新コラムやニュースをチェック!

不動産投資ニュースのライターさんを募集します。詳しくはこちら


ニュースリリースについて

編集部宛てのニュースリリースは、以下のメールアドレスで受け付けています。
press@kenbiya.com
※ 送付いただいたニュースリリースに関しては、取材や掲載を保証するものではございません。あらかじめご了承ください。

最新の不動産投資ニュース

ページの
トップへ