東芝茨木工場跡地に
先進コンパクトシティが誕生
JRや阪急電鉄といった公共交通網に加え、名神高速などの幹線道路が整備され、大阪北摂エリアの主要都市として発展している茨木市。
東芝茨木工場跡地を7つのエリアに分け、先進エネルギー技術、住宅、商業、文教、医療・福祉など様々な機能を併せ持つコンパクトシティが誕生しようとしている。
これが官民一体となって推進しているプロジェクト「茨木スマートコミュニティ構想」だ。
コンセプトは「環境と人に優しく、災害に強いまち」。
まちにエネルギーセンターを作り、廃熱を抑えたコージェネレーションシステムのほか、蓄電池や太陽光発電システムも備えることで、電気と熱を効率的に供給することができる。
「災害に強いまち」としては、災害時に1500台のスマホが充電できるだけの電力をエネルギーセンター内に蓄電。
また、防災公園に指定されている西河原公園には消防署の分署が移設され、災害時用ヘリポートやかまどベンチなどの防災設備も用意されている。
商業や文教、医療・福祉の施設、住宅も続々と!
2018年3月にJR京都線の茨木駅と摂津富田駅の間にJR総持寺駅が開業されたことで、今回の構想の舞台となる東芝茨木工場跡地は駅から徒歩圏内となった。
次いで19年4月には追手門学院中学校・高等学校と同大学茨木総持寺キャンパスが開校、20年11月には医療・福祉施設が開設。
現在は戸建て住宅や中高層マンション、商業施設の建設工事が進む。
イオンタウンは、同構想の商業ゾーンを担い、2021年春を目途にオープン準備に取り掛かっている。
食品スーパーをはじめ、大型の家電量販店、ドラッグストア、飲食店など約60の専門店が出店し、地域住民の快適・便利・健康なくらしを支える。
商業施設やマンションが完成すれば、さらなるにぎわいが創出されるだろう。大阪市と京都市の間にあるベッドタウンとして、さらなる発展に期待したい。
健美家編集部