守口駅前、旧庁舎跡で複合再開発
NTT都市開発とイオンタウンが連携
今回紹介するのは、大阪府守口市で行われている再開発。同市は大阪市の東に隣接するベッドタウンであり、大手家電メーカーの企業城下町として発展してきた。
市内の地下を走るOsaka Metro谷町線、守口駅の3番出口を出て振り返ったところが今回の計画地。数年前まで市役所があった場所だ。
老朽化によって旧市役所の建物は取り壊しが決定し、市が約7500平米ある跡地の活用方法について公募した結果、2020年7月にNTT都市開発とイオンタウンの2者が提案した「Link City Moriguchi(リンクシティ守口)」が優先交渉権者に選ばれた。
ICTやIoT、AIなど、NTTの高度な通信技術と、イオングループによる地域リレーション構築や防災対策のノウハウを連携する考えだ。
リンクシティ守口の事業コンセプトは、下記3点。
・守口市における新たな顔の創出
・子育てを中心とした新たなライフスタイルの発信
・周辺の自然・歴史資源の活用を軸に、ヒト・モノ・コトがつながる商業・住宅の複合開発
リンクシティ守口には、イオンタウンによる「イオンタウン守口(仮称)」が2023年秋に開業を、NTT都市開発による先端マンションが24年夏に完成を見込んでいる。
旧庁舎の解体工事については、18年に約3カ月間にわたって行われた事前調査において、機械室にわずかに残っていた「吹き付けアスベスト」の見落としが問題になったが、20年6月には第三者機関による「アスベスト含有建材除去工事」の完了検査を実施し、除去が終了したことを確認。
現在は建物の解体も進み、新築に向けた工事に取り組んでいる。
大阪の都心部、京都にも好アクセス
さらに価値が高まる守口駅
守口駅を持つOsaka Metro谷町線といえば、同鉄道の中で最大規模の御堂筋線に次いで利用者が多い、主要な路線。
15分で大阪市キタエリアの中心地・梅田(同路線では東梅田駅)に、30分で多様な商業施設や観光資源が集まるミナミエリアの天王寺に乗り換えなくアクセスできるとあって、守口駅周辺は大阪の都心で働く人にも人気が高い。
またリンクシティ守口からは、京阪電鉄の守口市駅まで徒歩約5分と、京都に好アクセスなのも魅力だ。
吹き付けアスベストの問題を乗り越え、駅前の新たな顔となる「リンクシティ守口」の完成は、守口市の価値をどこまで引き上げてくれるのか。
期待は高まる一方だ。
(健美家編集部)
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
大阪府守口市の収益物件はコチラ