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大阪府豊中市の「千里中央」駅前再開発に注目。2つの老舗商業施設の一体的な建て替えで超大型商業施設の建設も

都市計画・再開発(地域情報)/大阪 ニュース

2021/10/02 配信

完成時期は未定ながら、大阪北部屈指の商業集積エリア「千里中央」駅前は大規模な再開発が進みつつある
完成時期は未定ながら、大阪北部屈指の商業集積エリア「千里中央」駅前は大規模な再開発が進みつつある

豊中市にある「千里中央」駅前の
2つの老舗商業施設を一体的に建て替えへ

大阪府豊中市にある北大阪急行「千里中央」駅周辺の再開発構想、「千?中央地区活性化基本計画」が策定されてからおよそ2年半が経過している。

この再開発計画は、阪急阪神百貨店を傘下に持つエイチ・ツー・オーリテイリング主導のもと、老朽化が進む大型商業施設の「千里セルシー」と「千里阪急」を一体的に建て替えるというもの。

セルシーと一体化した再開発が検討されている「千里阪急」。1970年の大阪万博開幕に合わせる形で開業した、千里ニュータウンを象徴する老舗百貨店
「千里セルシー」と一体化した再開発が検討されている「千里阪急」。1970年の大阪万博開幕に合わせる形で開業した、千里ニュータウンを象徴する老舗百貨店

現時点で完成時期は未定となっているものの、跡地に10万㎡を超える大型商業施設とする構想や駅前広場の再編によるターミナル機能の強化、歩行者ネットワークの拡充、大街区化の推進などが計画されているという。

「千里セルシー」の閉館をはじめ
再開発が活性化する「千里ニュータウン」

大阪府の豊中市・吹田市の千里丘陵に整備された「千里ニュータウン」は、1962年にまち開きされた日本初の大規模ニュータウン。中でも、千里ニュータウンの中心地である「千里中央」は、大阪北部屈指の商業集積エリアだ。

1972年開業の「千里セルシー」は耐震診断の結果により、2019年5月に閉館を余儀なくされた
1972年開業の「千里セルシー」は耐震診断の結果により、2019年5月に閉館を余儀なくされた

その中核を担って耐震診断の結果いた「千里セルシー」は1972年開業以来、多くの人々に愛されていたが、2013年に施行された改正耐震改修促進法の耐震診断の結果により、「震度6強から7の地震で倒壊、または崩壊する危険性が高い」と診断。2019年5月に惜しまれつつ商業施設としての役目を終えた。

名だたる歌手やアイドルが若かりし頃に舞台に立った「セルシー広場」は、新人アーティストの登竜門として有名だった
名だたる歌手やアイドルが若かりし頃に舞台に立った「セルシー広場」は、新人アーティストの登竜門として有名だった

この「千里セルシー」をはじめ、現在の千里中央は1970年代に建てられた団地の建て替えや新しいマンションの整備、商業施設の再生などが活発化している。

北大阪急行の延伸も追い風に?
さらなる地価の上昇に大きな期待感

「千里中央」駅西側の再開発で、2017年4月に「イオンSENRITO専門館」、2019年3月に52階建てのタワーマンションが完成
「千里中央」駅西側の再開発で、2017年4月に「イオンSENRITO専門館」、2019年3月に52階建てのタワーマンションが完成

「千里中央」駅北側に住友商事主導による商業施設とタワーマンション、西側には「イオンSENRITO専門館」や52階建てのタワーマンションなどがすでに完成。今回の東側は「千里中央」駅前再開発の第3弾となる。

さらに、「千里中央」駅を終端駅とする北大阪急行電鉄が2023年度に箕面市まで路線の延伸が予定されている。「千里中央」駅は大阪モノレールとも連絡していることから人口流入が大いに期待され、さらなる地価の上昇は十分に見込めるだろう。

「千里中央」駅前の再開発プロジェクトは、今のところ大きな動きは見られないが、特大のポテンシャルを秘めるエリアだけに、今後も注意深く動向を追っていきたい。

健美家編集部

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※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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