
京阪本線の連続立体交差事業にあわせて
再開発が進む「光善寺」駅西側
大阪府枚方市にある京阪本線「光善寺」駅の西側エリアが、様変わりを遂げようとしている。光善寺駅西地区市街地再開発組合(大阪府枚方市)の主導のもと、2028年の完成に向けて再開発が進められている。
「光善寺」駅周辺では、京阪本線の連続立体交差事業により鉄道によって分断された市街地の一体化や踏切による交通渋滞などの解消を画策。しかし、駅前については、老朽化した建物が多く、商業を中心とした都市機能の多くがかつてのにぎわいを失っている状況だ。
このような背景から、京阪本線の連続立体交差事業に合わせて、鉄道駅周辺の地区拠点の形成を目指し、道路や交通広場等の公共施設整備による交通結節点機能の強化、土地の高度利用による多様な都市機能の集積と都市居住の誘導、街区編成や施設建築物の更新による防災機能の向上などを総合的に推進している。
およそ5,600uの敷地には
交通広場・商業施設・高層マンションが


計画地の敷地は、トータルでおよそ5,600u。大きく東西に三分割されており、東側の光善寺駅側の約2,500uの敷地に交通広場を設置。中央部にあたる約2,300uの1街区は地上3階建ての商業施設、西側の約3,200uの2街区には23階建ての高層マンションを建設する予定だ。ちなみに、マンションの総戸数は175戸で、1階には店舗が入居するという。
枚方市北中振三丁目の地内を対象に、建設は駅前商店機能を維持しながら進めていく。まずは1街区の開発を先行して進めていき、残りは現店舗で営業を継続。1街区の商業施設が完成した後、店舗を施設に移転させ、開業後に残りの敷地の工事に着手するという。
商業機能・交通機能が強化され
まちに活気が生まれるか

現在、「光善寺」駅の西側エリアには舗装された更地も散見されるなど、光善寺駅の再開発を視野に入れ、新しい住宅や施設などを建設する準備が進められていると見られる。
「光善寺」駅と大阪府を代表する遊園地「ひらかたパーク」は目と鼻の先。また、大阪市内や京都方面に足を運ぶのに便利な京阪沿線のため、特にファミリー層から人気を集めると思われる。
いずれにしても、この再開発によってこれまでの課題だった商業機能・交通機能が大きく強化され、まちに活気が生まれる可能性は高さそうだ。
健美家編集部