
淀川河川敷十三エリアの魅力を引き出すべく
マーケットサウンディングを実施
大阪市淀川区役所は2021年10月、阪急電鉄「十三」駅南東に位置する淀川河川敷十三エリアの魅力をさらに高めるべく、マーケットサウンディングを実施することを発表した。
マーケットサウンディングとは、自治体が実施する公共施設の整備や運営、公的不動産の利活用などの事業検討段階で、民間事業者の意見や新たな提案などを把握し、新たな事業案件の形成や進展を図ることを目的とする市場調査・情報収集のこと。
今回のマーケットサウンディングは、淀川河川敷十三エリアが人々の注目を集め、人々が集い、にぎわいのある空間として活用するために、民間事業者から幅広いアイデアや事業条件についての意向などを募り、把握することを目的としている。
淀川河川敷エリアにカフェやBBQ、
水上アクティビティもできる!?

対象となる淀川河川敷十三エリアは、阪急「十三」駅東改札口から徒歩約7分の場所。阪急京都線・宝塚線・神戸線の3線が交差し、多くの乗降客が利用する「十三」駅から徒歩約10分程度とアクセスは良好だ。
連日、ジョギングや散歩を楽しむ市民が集い、春には土手一面に菜の花が咲き、夏には花火が打ち上げられる。まさに“都会の中のオアシス”といった風情を醸し出す場所と言える。

今回の調査では淀川河川敷十三エリアを、@堤防のり面、A河川公園、B親水空間の3つに分けて事業者の意向をリサーチ。
@堤防のり面は、オープンカフェやキッチンカーによる販売、サイクリングやランニングのステーションなど、イベントを開催したい事業者を募集。A河川公園は、約15,000uの敷地に芝生が敷かれる予定で、バーベキュー場やグランピング場などの活用を想定する。また、B親水空間はSUPやカヌー、ボートなど、船着き場を利用した水上アクティビティの提案を募集するという。
複合施設や交通アクセスの整備も進行中
特大のポテンシャルを秘める十三エリア

対象エリアの近くに位置する「淀川区役所跡地」では2026年の竣工を目指し、住宅やスーパーマーケット、図書館や専門学校を含む再整備が進行中。「十三地区のブランド向上」「にぎわいづくりや交流促進」「淀川区政推進への寄与」を掲げ、十三の都市ブランドを高めていく。
また、交通アクセス面においても現在の阪急京都線・宝塚線・神戸線に加え、新たに新大阪連絡線やなにわ筋連絡線の開通が予定されるなど、計5路線が乗り入れる巨大ターミナルへの変貌が期待されている。
このように、河川敷エリアや淀川区役所跡地の再開発、アクセス面の再整備を見ていくと、十三が秘めるポテンシャルは特大。大阪の新たなスポットとして大きな期待が寄せられる。
健美家編集部