2022年4月に開学した「大阪公立大学」
メインキャンパスは大阪城に程近い森之宮
大阪府、大阪市、公立大学法人大阪は2022年4月1日、大阪府立大学と大阪市立大学を統合した新大学「大阪公立大学」を設立・開学した。
以前、本サイトの記事「大阪・森之宮に国内最大の公立大学のメインキャンパスが2025年に完成予定。「次世代型キャンパスシティ」への期待が高まる」でも紹介したが、いよいよ本格始動となった。
学部学生入学定員数は2,853人、学生数は16,000人になる見通しで、全国の公立大学としては最大、国公立大学全体でも全国3位の規模となる。
約7,000人の学生や教職員が集う見込みのメインキャンパスは2025年4月、大阪城公園に程近い森之宮に開設予定。計画地はJR「大阪城公園」駅の線路を挟んで東側に位置し、2025年以降は「大阪城公園」駅と空中歩道で連結する計画もあると言われている。
JRやOsaka Metroが利用できるなど交通アクセスが良好で、大阪の東西都市軸の東部重要拠点である森之宮は、全国有数のマンモス大学のメインキャンパスが開設されるとあって、より一層注目を集めることになるだろう。
地域住民や企業との連携で
イノベーションを生み出す場
森之宮キャンパスのコンセプトは、「知の森」。地上13階建て、高さ約60mのキャンパスは、大阪城天守閣から見て生駒山の稜線を超えない高さに設定され、中庭からは大阪城を眺めることができる。
3層から成るピロティを支える伸びやかな形状の「樹形柱」、外壁に「コモレビスクリーン」と呼ばれる縦型ルーバーを配置することで、強い日差しを適度に遮り、柔らかな光を建物内部に取り入れるという。
また、通常の大学では食堂や体育館、図書館などは、独立した建物であることが一般的だが、森之宮キャンパスでは一棟にすべてを集約。特に、「ライブラリー」は基幹教育エリアの中央に位置して日常動線上に配置するため、これまで以上に学生が日常的に利用するとともに、地域住民や企業との連携、イノベーションを生み出す「場」となる。
「大阪公立大学」のキャンパスを中心に
将来的なまちのカタチが見えてきた森之宮
都市再生緊急整備地域に指定されている「森之宮北地区」は、森之宮検車場の東側約12.3haのエリアで、都市開発が計画されている。
そのメインプロジェクトが、「大阪公立大学」の森之宮キャンパスの建設だ。新大学を先導役として、観光集客や健康医療、人材育成や居住などの機能を集積させることで、森之宮は将来的な「キャンパスシティ」に位置づけられている。
「大阪公立大学」のメインキャンパスを中心とした新しいまちのカタチが少しずつ見えてきた森之宮。次世代型の「キャンパスシティ」「スマートシティ」として大いに期待が膨らむ。
健美家編集部