大阪市内の花形エリアに
マンションとホテルの複合型ビルを建設予定
三井不動産レジデンシャル株式会社は現在、大阪市北区「堂島浜」に位置する古河大阪ビル跡の開発工事「(仮称)大阪北区堂島浜2丁目計画」を進行している。跡地には、2026年8月を目途にマンションとホテルの複合型超高層ビルを建設するという。
もともと古河大阪ビルは、1965年に竣工された地上9階建ての本館と、1973年竣工の7階建て西館の2棟で構成されたオフィスビルだったが、本館、西館ともに竣工から約50年が経過していたこともあり、老朽化が問題視されていた。
それを受け、2019年12月までにテナントが退去すると、その後ビルを解体。2022年8月下旬時点では地下躯体解体工事が進められ、同年10月下旬に着工予定となっている。
5,500㎡越えの開発地に建てられる
複合型超高層ビルの規模は?
開発地は、四つ橋筋の渡辺橋北詰交差点から西へ約60mのところに位置。近くには、大阪市内有数のビジネス街「堂島」や「北浜」があるだけでなく、堂島川を挟んだ南側には「中之島」、東側には関西屈指の歓楽街「北新地」もあり、常に賑わいが絶えない花形エリアだ。
最寄り駅の京阪中之島線「渡辺橋」駅、Osaka Metro四つ橋線「肥後橋」駅からは徒歩5分程度。
そのほか、JR東西線「北新地」駅やOsaka Metro四つ橋線「西梅田」駅からも近く、JR「大阪」駅やOsaka Metro御堂筋線「梅田」駅なども徒歩圏内と、利便性・アクセスも申し分ない。
古河大阪ビルの本館と西館を解体後、三井不動産レジデンシャルが得た敷地面積は約5,755㎡。この広大な土地に建てられる新ビルは、マンションとホテルで構成された地上40階建て、高さ161.85m、延べ床面積75,102㎡の複合型超高層ビルになる予定だ。計画では、高層部がホテル、低層部に514戸の住居スペースを設けるという。
外観は、気品を感じさせるモダンなデザインになる予定で、特に動きのあるアシンメトリーな棟屋が印象的。ビルが大きく三層に分けられているのも特徴的だ。今のところ未公表になっている内装についても、今後の発表が待たれる。
周辺の高層ビルとともに
堂島エリアの活性化の一翼を担う
2022年10月下旬に着工し、2026年8月末に竣工する予定だが、今のところ施工者と入居するホテルブランドは公表されていない。とはいえ、立地の良さや大阪市内の慢性的なホテル不足を考慮すると、必然的に注目を集めることになるだろう。
また、開発地の南側には、高さ約199mの中之島フェスティバルタワーと中之島フェスティバルタワー・ウエストが屹立。北西では高さ195mの超高層ビルを建築する「ONE DOJIMA PROJECT」が進行している。
南北を200m近い高層ビルに挟まれた一画で行われるこのプロジェクトが、徐々に変わりつつある堂島一帯の活性化を、さらに加速させていくことだろう。
健美家編集部