
NTT都市開発が再整備の進む
難波宮跡公園の管理運営事業者に
大阪城に程近い大阪市中央区法円坂に位置する、難波宮跡公園内の整備を検討している難波宮跡公園「みんなのにわ」プロジェクト。大阪市と大阪府は、以前から難波宮跡公園(北部ブロック)・難波宮跡(南部ブロック)の管理運営事業者を公募していたが、8月上旬、NTT都市開発を中心とした企業グループを設置等予定者に決定した。
「みんなのにわ」プロジェクトは、2050年の難波宮跡遷都1400年に向け、国指定史跡の「難波宮跡附法円坂遺跡」の保存活用を図ると同時に、歴史の魅力溢れる難波宮跡のイメージを体感できるよう、公園整備やにぎわい創出を図る計画。

南部ブロックは2023年春から管理運営を開始する予定。北ブロックは2024年度中の工事完成を目指し、2025年春から管理運営を開始する予定となっている。
歴史はもちろん、食やイベントなどでも
魅力を発信していく難波宮跡公園

大阪城公園の南側に接する北部ブロックは、特定公園施設として難波宮跡の遺構表示や芝生広場を整備。また、公募対象公園施設としてレストランやカフェ、スイーツ店などの便益施設4棟を建設するとともに、駐車場や駐輪場も整備する。
一方、中央大通を挟んだ南部ブロックは、歴史ガイドツアーやワークショップ、伝統芸能特別公演やフードフェスを予定するなど、国史跡の魅力・知名度向上が目的。公園活用を後押しする「難波宮サポーターズクラブ(なにさぽ)」を結成し、市民の主体的・持続的な活用を促す。
難波宮跡公園近くにはホテルも!
NTTグループによって整備される公園一帯

「みんなのにわ」プロジェクトとは別のプロジェクトだが、大阪城公園と難波宮跡公園のちょうど中間に位置する土地でも再開発が進められている。
その土地とは、2021年12月に移転したNTT西日本本社の跡地だ。すでにNTT西日本・NTTアーバンソリューションズ・NTT都市開発の三者は、旧NTT西日本本社の跡地「法円坂北特定街区」について、大阪市の都市計画決定を踏まえた基本的な開発内容で合意。すでにシンガポールのラグジュアリーホテル「カペラホテルグループ」の新ブランド「パティナ」が進出することが決定している。
地上20階・地下3階で、客室数はおよそ220。国際会議やパーティーに利用できる多目的ホールのほか、高層階には大阪城や難波宮跡を眺望できるレストランを設置するなど、フルサービスホテルを計画しているという。
「みんなのにわ」プロジェクトの北ブロックの運用開始時期と同様、こちらのホテルの開業も2025年春を予定。大阪・関西万博が開催される2025年、難波宮跡公園一帯はNTTグループによって大きなにぎわい、盛り上がりが生み出されそうだ。
健美家編集部