
大成建設、関電不動産、南海電鉄の
3社による共同事業のホテル
2023年1月に竣工している「ホテル京阪 なんば グランデ」が、同年3月25日に開業する。株式会社ホテル京阪が運営する店舗としては、16店舗目のホテルとなる。
このホテルは、大成建設株式会社、関電不動産開発株式会社、南海電気鉄道株式会社の3社が、株式会社ニッピが所有する大阪市浪速区難波中二丁目の土地(2,004.84u)を賃借し、共同事業にて開発を推し進めていた。

ホテルの立地は、大阪ミナミの玄関口である南海「難波」駅やOsaka Metro御堂筋線「なんば」駅から徒歩約3分の場所にあり、大型商業施設「なんばパークス」の南に位置。大阪の観光やビジネスなどの拠点として、利便性の高い立地と言えるだろう。
「自分の部屋」のように寛げる
「Urban and Stylish」な客室
ホテルのデザインコンセプトは、「緑の丘にたたずむ Garden」。隣接する商業施設「なんばパークス」との連続性を踏まえ、「緑の丘」の地層を表した外観デザイン、外構の緑を取り込み「庭(Garden)」を演出した内部空間、にぎわいあふれる難波の街の中に安らぎを感じるなんばの新しい風景を創出する。
キーワードは、「エシカル」「より魅力あるホテル」「サードプレイス」の3つ。ライフスタイルの多様化に伴い、ホテルの利用を出張や観光の拠点だけにとどまらず、リラックスして過ごせる場所となるよう、宿泊者自身が自分の時間を過ごすために選ぶ空間を提案するという。


「Urban and Stylish」をテーマとする客室は全249室。客室のタイプは大きく分けて3タイプがあり、ダブルやツインなどを用意するスタンダードルーム、最上階に位置するワンランク上のスーペリアフロア、キッチンや洗濯機などが備わり長期滞在にぴったりのコンセプトルームがある。「自分の部屋」のように過ごせる都会的でスタイリッシュな内装で、レジャーやビジネスなど多彩なシーンで利用できる。
にぎわいが戻りつつある難波で
周辺エリアの活性化にもひと役買えるか
現在、南海「難波」駅を中心に「なんば駅前広場」や「パークス サウス スクエア」など、再開発が進むなんば。関西有数の観光スポットとして訪日外国人観光客を中心に沸いたコロナ禍前のあの光景も徐々に戻りつつあり、一時は急降下した地価も回復の兆しを見せている。
2023年3月25日に開業する「ホテル京阪 なんば グランデ」は、観光やビジネスで訪れる宿泊者の受け入れ先のみならず、なんばエリアの街づくりや活性化にひと役買うことだろう。
健美家編集部