北陸新幹線開業による影響では石川県金沢市の好況ばかりが伝えられているが、それに負けじと2016年6月に富山県富山市の中心部、総曲輪西地区で2014年11月から工事が続いてきた再開発ビル「ユウタウン総曲輪」が竣工を迎えた。
同物件はシネマコンプレックスとホテル、マンション、立体駐車場の四棟で構成する施設で、建設地は国道41号沿い。敷地面積は5600㎡、延床面積は約2万7300㎡。
映画館「JMAX THEATER」は8つのスクリーンと計1191席の客席を備えた5階建てで、国内外の最新作を上映する予定。かつて富山市市中心商店街には映画館が集まっていたが、レジャーの多様化や郊外型シネコンの誕生などで経営が悪化。相次いで閉館してしまい、現在は単館系の映画やドキュメンタリー作品を扱う「フォルツァ総曲輪」が残るのみ。
市郊外にはいくつかのシネコンがあるものの、いずれも車利用が中心で誰にでも見に行けるという存在ではなかった。しかし、新たなシネコンは富山駅から市電利用でアクセス可能。
大手配給会社の最新作を上映する映画館として最後に残っていた富山松竹が2006年に閉館
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