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ひそかに人気急上昇「浦和」が今後も狙い目なワケ

都市計画・再開発(地域情報)/横浜・川崎・千葉・埼玉/首都圏 ニュース

2018/07/27 配信

2018年2月末に発表された毎年恒例の「住みたい街ランキング2018」(リクルート「SUUMO」)で地味ながら、大きな異変が起きていたことに気づいた方もいらっしゃるのではなかろうか。

これまでトップ10に入ったことのない埼玉県の浦和駅が9位の大宮に次いで、10位にランクインしていたのである。

大宮はこれまでにも何度かトップ10に入ったことがあり、全国的にもそこそこ地名度があると思われるが、どうして、浦和がと思って人もいるだろう。だが、あまり報道されていないものの、同駅周辺の利便性はここ数年、じわじわとアップしているのである。また、駅至近では今後、再開発の予定もあり、隣駅の北浦和周辺でも住宅建設が増えている。状況を見てみよう。

■2013年のホーム新設で利便性が一気にアップ

再開発で大きく変わった駅周辺
再開発で大きく変わった駅周辺

宇都宮線、高崎線、京浜東北線の停車駅であり、2013年のホーム新設で新宿湘南ライン、東武線直通特急の全列車が停車するようになって都心への利便性が大きくアップした浦和駅だが、それ以前は駅のある場所に高低差があり、土地が足りないなどの理由から足回りの利便性には欠ける駅だった。

1968年までは高崎線と東北本線の列車のほとんどが通過していたし、湘南新宿ラインも当初は土地がないため、停車させられずにいた。しかし、浦和は県庁・さいたま市庁舎のある県政・市政の中心である。

そのため、2004年から高架化工事を開始、10年近くの歳月をかけてホーム新設に至ったのである。同時にそれまで駅で分断されていた東西の自由通路が作られることに。同じ時期には駅東西での開発も相次いだ。

2003年には浦和駅西口南第三地区(エイペックスタワー浦和)、2006年には同西口南第四地区(コスタ浦和)、2007年には浦和駅東口駅前地区と畳みかけるように変わってきているのが分かる。

特に2007年の東口駅前地区での開発では駅前広場が整備され、浦和パルコやユナイテッド・シネマ浦和に加え、公共施設の入ったストリームビルの誕生と、それまで閑散としてい東口が大きく変わった。

その後も駅の改修に伴い、駅ビルが新しくなっている。浦和アトレの開業は2015年11月だが、その後2018年3月には西口の新ビルにもアトレが入り、増床分がオープン。この10年は本当に変化の時期だったのであり、それが一応の完成を見たのが今年。こうした長年の少しずつの変化が人気にも反映されているというわけである。

■元々、教育熱心の高所得層が多い地域

駅としては地味だが、浦和高校などいくつか人気の高い公立校の最寄りは北浦和駅になる
駅としては地味だが、浦和高校などいくつか人気の高い公立校の最寄りは北浦和駅になる

そもそも、浦和エリアは昔から文教地区として知られていた。このエリアには全国的にも進学校として知られる県立浦和高校、同浦和第一女子高校があるだけでなく、常盤小学校・同中学校や仲町小学校、針ヶ谷小学校、岸町小学校など人気の高い公立学校が集まっている。

加えてさいたま市では居住地の学校を選択することが基本となっており、隣接学区その他一部は選べるようになってはいるものの、住む場所が学校選択とイコールとなる。とすると教育熱心の親は学区域で居住地を選ぶことに。手堅い人気のあるエリアというわけである。

■浦和駅西口では再開発の予定

再開発エリアは駅のすぐ近く。人気が出そうだ
再開発エリアは駅のすぐ近く。人気が出そうだ

さらに浦和駅西口の高砂地区と呼ばれる地区では2014年に第一種市街地再開発事業の組合設立及び事業計画が認可され、同年2月に組合も設立されている。この土地は駅のすぐ脇にありながら、路地に小規模な飲食店が並んでおり、長年、再開発の必要性が言われてきた。事業期間は2020年度を予定しており、27階建ての複合施設になるそうだ。

再開発エリア内の告知
再開発エリア内の告知

この地域周辺には他にも再開発が検討されている地域もあるとされており、今後も駅周辺はまだまだ変わる可能性がある。

■分譲マンションその他住宅建設が増加中

浦和駅の商店街を抜けた地域で建設中のマンション。全体として規模は小さめ
浦和駅の商店街を抜けた地域で建設中のマンション。全体として規模は小さめ

こうした昔からの根強い人気に時間をかけての利便性の向上、さらに今後の計画などに反応、浦和駅周辺及び隣駅の北浦和駅周辺では分譲、賃貸マンション等の住宅建設が増加している。駅から10分程度で考えても10件以上が進んでおり、しばらくは供給ラッシュとなりそう。

北浦和駅周辺。低利用、未利用の土地が多く、今後、活用のチャンスがありそうだ
北浦和駅周辺。低利用、未利用の土地が多く、今後、活用のチャンスがありそうだ

だが、特に北浦和駅周辺には駅から数分としない場所に駐車場として暫定利用されいてる場所やあまり利用されていない低層の古い住宅などが少なからず残されている。利便性の向上、良好な教育環境など確実な背景があって人気の出てきた地域であることを考えると、こうした土地の活用も今後、行われていくのではなかろうか。

健美家編集部(協力:中川寛子)

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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