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埼玉県・所沢駅周辺でマンション、商業施設急増。2026年に向け、大変貌も

都市計画・再開発(地域情報)/横浜・川崎・千葉・埼玉/首都圏 ニュース

2020/12/23 配信

このところ、埼玉県の南西部、さいたま市、川口市、川越市、越谷市に次ぐ県内5位の人口を擁する所沢市、中心となっている所沢駅周辺で商業エリア新設・再編の動きが活発である。

所沢駅は池袋駅を起点とする西武池袋線と西武新宿駅を起点とする西武新宿線が交差する駅で、2大ターミナルへのアクセスの良さから宅地開発が進展してきた。ことに1990年代後半からの旧市街地でのタワーマンション建設は周辺の風景を一変させたほど。

2022年までに6棟の新築マンション

商店街ファルマン通りを抜けた当たりから住宅街方向。タワーマンションが建設中で、右手のマンションも新しいものであることが分かる
商店街ファルマン通りを抜けた当たりから住宅街方向。タワーマンションが建設中で、右手のマンションも新しいものであることが分かる。左の建物がかつてダイエー、イオンが入っており、2020年から再利用の動きがある東栄ビル。現在の名称はトコトコスクエア

その後、しばらく開発の動きが止まっていた感があったが、ここ数年、かつてのタワーマンション群のエリアよりも駅に近いエリアでのマンション建設が相次いでいる。

代表的なのは西口に全容を現しつつあるタワーマンションだろう。それ以外にも所沢駅徒歩圏には2022年完成予定で建設が進められているマンションがタワーも含めて5棟ある。今後も人口が増えることが期待できるエリアなのである。

地域最大規模の駅ビル・グランエミオ所沢開業

グランエミオ所沢、東口方向から見たところ
グランエミオ所沢、東口方向から見たところ

そうしたこともあろう、駅周辺の商業エリアの新設、再編も同時に急ピッチで進んでいる。まず、ニュースとしてもあちこちで取り上げられていたのが2020年9月に第二期がオープン、全面開業となった駅ビル・グランエミオ所沢である。

回遊性を重視、利用しやすくなった
東西を一体化、回遊性を重視、利用しやすくなった

2018年3月に第一期が77店舗で開業しており、それと合わせると、この地域では最大規模の合計126店舗。特徴は駅東西、建物内上下も含め、回遊しやすい作りであること。商業施設は西武線所沢駅の中央改札口と同じ2階を基準階としており、東西口をつなぐ通路から自然なアクセスが可能。

さらに駅南側には改札と東西につながる自由通路が作られ、既存改札と新改札は、吹き抜けの多目的スペース「セントラルプラザ」、東口側の南北通路、西口側の外通路でつながる形に。セントラルプラザには3階へのエスカレーターがあって上下階への移動も容易である。

物販、飲食が中心だが、それに加えて所沢駅周辺に少なく、出店の要望が多かった「TSUTAYA BOOK STORE」も。約300坪と広い店内に書籍18万冊を揃えるほか、カフェ併設でテラス席などで本を読みながら飲食を楽しむこともできる。

また、新しい南改札内のコンコースには、列車の往来を見渡せる屋外デッキや待合スペース「とことこひろば」なども新設されている。全体として休憩スペースが多くとられているのも特徴というわけだ。

西武百貨店所沢店は西武所沢ショッピングセンターに

百貨店からショッピングセンターへ。右手にあるのが再開発エリアの角にあるタワーマンション
百貨店からショッピングセンターへ。右手にあるのが再開発エリアの角にあるタワーマンション

所沢駅近くでは2019年に駅前にある西武百貨店所沢店が全館改装され、「西武所沢ショッピングセンター」(西武所沢S.C.)となってもいる。1986年4月に開店した同店は西武ライオンズのお膝元にある店舗として永年親しまれてきており、ライオンズの優勝セールなどでも知られていた。

改装では百貨店の売場を圧縮してテナントを多く誘致、子育て・ファミリー世代の取り込みを図ることが狙いとされた。これから所沢に増えるであろう層に向けた改装というわけである。改装後は西武百貨店と約150の専門店+ワルツ専門店街となっている。

駅からタワーマンションまでを繋ぐペデストリアンデッキ。タワーマンションの背後に広大な再開発を待つ土地がある
駅からタワーマンションまでを繋ぐペデストリアンデッキ。タワーマンションの背後に広大な再開発を待つ土地がある

駅近くでは店舗数は多くはないが、再開発タワーにファストフード店その他が誕生、駅からペディストリアンデッキで繋がれる予定もある。

ダイエー、イオン跡地にトコトコスクエア

駅からかつての中心街までの間にあるファルマン通り。だいぶ、チェーン店が増えていた
駅からかつての中心街までの間にあるファルマン通り。だいぶ、チェーン店が増えていた

既存商店街であるファルマン通りの近くにある、ダイエー、イオンと変遷を経てきた東栄ビルもようやく、新規オープンの目途がついてきた。1981年11月にオープンした同ビルは地上7階建て、近い1階建てで、開業当初のキーテナントであるダイエー所沢店は2005年に不採算店舗として一時閉鎖。

その後、家賃減額があって営業を継続、2006年3月には大規模リニューアルが行われたものの、イオングループによる会社再編のため、2016年3月にはイオン所沢店に転換。それもあまりうまく行かず、2019年9月には閉店していた。

立地としては駅からタワーマンションなどが並ぶ住宅街への入り口に当たり、決して悪くはないはずだが、長らく低迷してきたわけで、そこに2020年夏以降、順次新店舗がオープンしている。

商店街を抜けた先にあるのがトコトコスクエア。立地は良いはずだが
商店街を抜けた先にあるのがトコトコスクエア。立地は良いはずだが

建物名はトコトコスクエア(TOCOTOCO SQUARE)。ディスカウントストア・家電量販店「ミスターマックス所沢店」、食品スーパー「オーケーストア」、家電量販店「YAMADAテックランド」、100円ショップ「Seria」、家具、インテリアの「ニトリ」その他飲食店などはすでにオープン。

今後、2021年夏までにさらにオープンの予定もある。全フロアが出そろうのはまだしばらく先だが、駅周辺の店舗よりもデイリーニーズに対応した業種、店舗が多く、日常使いの店として人口増の好機を生かしてもらいたいものだ。

西口にはまだ8.5haもの土地区画整理事業が

しかも、所沢駅周辺の開発計画はまだ、これからも続く。というよりもこれからが本番なのである。それが西口駅前での大規模再開発「所沢駅西口土地区画整理事業」。西口駅前には西武鉄道の車両工場跡地を含む約8.5haの広大なエリアがあり、そのうちの一部が前出の300戸超のタワーマンション。

区画整理事業全体の計画
区画整理事業全体の計画。2021年に竣工するタワーマンションはズの水色部分の辺りにあたる。全体の規模の大きさがお分かりいただけよう

それ以外では道路や公園などの整備が進められており、広域型の商業施設を核とした複合施設の建設が想定されている。補完機能としては業務、住居、子育てや教育、芸術その他のサービス等も想定しており、ひとつのまちができるレベルの開発と考えて良い。

完成は2026年3月の予定で、まだ、かなり先ではあるが、所沢駅周辺は大変貌を遂げるというわけである。今後の動き、変化が楽しみである。

健美家編集部(協力:中川寛子)

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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