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宇都宮駅前の再開発事業でテナントが決定:2022年8月に大型複合施設が開業予定

都市計画・再開発(地域情報)/横浜・川崎・千葉・埼玉/首都圏 ニュース

2021/07/20 配信

完成パース

2022年8月に複合施設が
オープン予定

栃木県にある宇都宮駅前の再開発事業は、2003年に構想策定をスタートした。

2018年5月には開発事業者が決定されており、野村不動産を代表とする開発事業者グループの「うつのみやシンフォニー」が選出された。

うつのみやシンフォニーの一員として、住友商事は駅直結複合施設の開発を進めている。

施設は2022年8月に開業予定であり、2021年6月には開業する施設のテナントとなる事業者が発表された。発表されたテナント企業は以下の通り。

・カンデオホテルズ(ホテル)
・ヨークベニマル(スーパーマーケット)
・餃子舗みんみん(餃子専門店)
・日昇堂(和菓子メーカー)
・アイランドストーンコーヒーロースターズ(カフェショップ)

なお、建設される複合施設は14階建てで延床面積約37,400㎡となる予定。

1階~6階のフロアにスーパーマーケットや飲食店などが入り、5階~14階のフロアにホテルが入る。

開発予定図面
中央地区に駅直結の複合施設が建設される。

※引用:宇都宮市

main
敷地内には交流施設として広場も整備される。

北関東最大の都市として玄関口となる駅前に都市機能を集約し、都市そのものの発展や人口集積などにつなげることが宇都宮市の狙いだ。

商業施設および駐車場等を充実させて、利便性を向上させるほか、コンベンション施設を建設してビジネスチャンスの創出を図る。

「産業振興による地域経済活性化」が大きな狙いとなっているため、公共施設の運営管理についても民間企業の導入を推進する予定だ。

202106の様子
2021年6月の現場写真。周辺建物と比較するとかなり大きい様子が伺える。

※引用:宇都宮市

新たな公共交通の整備によって
周辺の交通利便性が向上する見込み

宇都宮市では宇都宮駅前の再開発事業とともに、「LRT(ライトライントレイン)」という新たな公共交通の整備を進行中だ。

宇都宮駅から見て東方面には、鬼怒川を挟んだ反対側でホンダが「ものづくりセンター」という拠点を設けている。

LRTは宇都宮駅とホンダの間約15㎞を結ぶ鉄道で、宇都宮から終点までの所要時間は約44分となる見通しだ。

LRT路線図
いずれは宇都宮駅の西側でも路線が整備される見通し。

※引用:宇都宮市

宇都宮市は事業用地の取得と整備区画の工事とを並行して進めているが、コロナの影響によって開業見込みが当初の予定よりも約1年遅れて2023年3月になる見込みだ。

なお、宇都宮市は平日1日当たりの乗降客数を約16,300人と見込んでおり、ピークタイムは1時間に10本の車両を走行させる予定としている。

2021年時点では、宇都宮駅から東側への交通アクセスは路線バスしかないため、開業は遅れているものの、LRTの開業には周辺における交通利便性向上の期待がかかる。

北関東の中核都市として
存在感を示せるか

宇都宮市全体の人口は2018年末前後をピークとして、直近では微減している状況だ。

しかし、宇都宮市の人口は2021年6月時点で約51万7,500人となっており、群馬県の県庁所在地である前橋市よりも多い。

なお、同時期における前橋市の人口は約33万4,200人だ。宇都宮市は北関東の中では最大規模の都市と言える。

人口の減少にはコロナによる景気の後退など複数の要因があると考えられるが、再開発や公共交通の整備による生活・交通利便性の向上は明るい材料だ。

投資のリスクという観点では、南関東の都心部と比較すると、人口の伸びが鈍いためそれほど安全とは言えないだろう。

しかし、再開発の中心となる都心部では一定の住宅需要が喚起されると考えられる。

南関東の都心では競争も激しく、掘り出し物の物件を見つけるのは比較的難易度が高い。

確実に利便性の向上が見込める宇都宮市での投資も、エリアを絞れば選択肢となるのではないだろうか。

取材・文:秦 創平

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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