千葉中央駅ナカの新商業施設が
10月29日にオープン予定
首都圏の鉄道会社である京成電鉄は、千葉中央駅で10月29日に新たな駅ナカ商業施設をオープンする予定だ。
今回の商業施設は1967年に開業していた「千葉中央駅西口ビル」を建て替えたもので、8階建ての複合商業ビルになる。

フロア構成としては、1階〜3階が店舗・4階〜6階がオフィス・7階〜8階がホテルとなる予定だ。
1階〜3階の店舗フロアについては、すでに20以上のテナントが決まっており、9月の時点で複数の店舗が先行オープンしている。
今後も10月初旬に先行オープン予定となっている店舗が複数あるなど、ビル全体のオープンに先駆けて順次店舗が利用できるようになる見込みだ。

千葉中央駅はJR千葉駅とは異なる駅だが、双方の駅はそれほど離れていない。
千葉駅から千葉中央駅までは徒歩10分程度の距離となっており、千葉駅周辺の賑わいはそのまま千葉中央駅前まで続いている。


千葉駅周辺における
開発事業の概要
千葉市としては、2011年に始まったJR千葉駅の建て替え工事をきっかけとして「千葉駅周辺の活性化グランドデザイン」を策定してきた。
千葉中央駅の周辺も市が策定するグランドデザインに含まれており、10月の新駅ビルオープンによって、市街地活性化の事業が一歩前進することとなる。

※引用:千葉市
なお、千葉駅周辺の再開発は東口側と西口側とにまたがっている。
西口の開発事業は2021年3月末の「WESTGATE CHIBA」完成をもって完了した。
東口側の再開発については、千葉駅の前で三越跡地に建設されている複合ビルの完成をもって完了する予定だ。

千葉駅東口で建設中の再開発ビルについては2022年に完成予定であり、事業全体の完了予定は2023年3月だ。
東口の再開発ビルは地上9階建・地下1階建てで、商業施設とオフィスが入る予定となっている。
なお、商業施設については家電量販店のビックカメラが入ることがすでに決まっている。
ビックカメラは大手の家電量販店だが、千葉市内に出店するのはこれが初めてだ。
予定通り出店すれば、千葉駅東口のランドマーク的な存在にもなるだろう。
千葉市が再開発で
解決したい課題
千葉駅の周辺では着々と再開発事業が進行しつつあるが、周辺エリアの活性化は果たしてどのような影響を及ぼすだろうか。
千葉市が実施したアンケート調査によると、千葉駅周辺の利用者は、県北東部と南部の住民に偏っている。
特に千葉県北西部の利用者は、他のエリアと比較して少ない様子が調査で浮き彫りになった。
千葉市としては、駅周辺の活性化を図ることで、県内利用者の数を増やしたいと考えている。
また、千葉県には海外からの玄関口となる成田空港があるが、コロナ前の調査によると、外国人観光客の宿泊者数は県東部の印旛郡に多く、千葉市内ではそれほど多くなかった。
時代劇を思わせるような印旛郡の街並みが原因とも考えられるが、千葉市としてはインバウンド需要も取り込んでいきたい考えだ。

今回の再開発によって、千葉県民のニーズやインバウンド需要の取り込みなど、駅周辺エリアにおける活性化が期待される。
コロナによる逆風は気になるところだが、再開発が周辺人口や賃貸市場などにどう影響するか要注目だ。
取材・文:秦 創平
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