
街づくりの舞台となるのは
20年ぶりに誕生した相鉄の新駅
2019年に横浜市神奈川区に開業した相鉄・JR直通線の羽沢横浜国大駅。現在、駅前で日鉄興和不動産主導による「(仮称)羽沢横浜国大駅前A地区開発計画」が進んでおり、2024年1月にタワーマンションを中心とした複合施設が誕生する予定だ。
建物は地上23階、地下1階、高さ92.5m、延べ床面積46,307.64uで、共同住宅部分の総住戸数は357戸となっている。


共同住宅以外では低層階に店舗や医療施設、子育て支援施設などが入り、完成すれば駅前の賑わいが一気に創出される。
全体の計画では中層階の建物もできる予定で、周辺にはコミュニティプロムナードがつくられるという。新駅である羽沢横浜国大駅は開業してもうすぐ2年経とうとしているが、実は買い物ができる店舗としては2021年5月にオープンしたドラッグストアしかない。といっても、生鮮食品も扱う比較的大きな店舗で、駅前にあるスーパーのような存在だ。

新駅である羽沢横浜国大駅は、JR東海道線の混雑を緩和するための施策として実現した相鉄とJRとの直通運転によって誕生。東海道貨物線横浜羽沢貨物駅に隣接する形で地下にホームがつくられ、今のところ貨物駅以外は周囲に何もないという印象を受ける。
少し離れると戸建てを中心とした住宅街が広がり、駅名になっている横浜国立大学は南へ徒歩約10分の場所にある。このようなロケーションの場所に23階建ての高層マンションができると、相当なインパクトを与えることは間違いない。

相鉄悲願の都心乗り入れで
新宿への所要時間が大幅に短縮
初めてこの駅を訪れた人は、なぜこの駅前にタワーマンションができるのだろうと疑問に思うかもしれない。その理由は、このエリアは将来的に大きく発展する可能性を秘めているからである。



海老名方面からやってくる列車は西谷駅から地下へ潜り、新しく建設された相鉄新横浜線を走って羽沢横浜国大駅へ到着。ここから東側はJR東日本の管轄となり、地上に出て東海道貨物線に乗り入れする。
その後、鶴見付近で横須賀線へ入ると、その後は湘南新宿ラインと同じルートを走ることになる。羽沢横浜国大駅から新宿駅までは約40分。その間の駅は、武蔵小杉、西大井、大崎、恵比寿、渋谷の5駅しかない。

もちろん大和駅や二俣駅といった相鉄沿線の住民にとってもメリットは大きく、横浜を経由せずに渋谷や新宿へ乗り換えなしに行くことができる。
例えば二俣川駅から新宿駅までの所要時間は従来に比べて約15分も短縮された。相鉄線は首都圏の大手私鉄の中で唯一東京都心への乗り入れをしていなかったので、羽沢横浜国大駅の誕生は画期的な出来事だったわけだ。
直通運転がもたらすメリットが
沿線の価値を大幅に向上させる
2022年下期には東急への乗り入れも行われる予定で、羽沢横浜国大駅から新しい路線に入り、建設中の新横浜駅、新綱島駅を経由して東急東横線の日吉駅で合流。
日吉駅は都営地下鉄目黒線と乗り入れているため、渋谷駅だけでなく目黒駅への直通運転も計画されている。とりわけ重視されているのが、新幹線へのアクセスにかかる時間が短縮されること。大和駅から新横浜間駅までの所要時間は約20分と、これまでの約半分になる。


これによって相鉄は横浜、新横浜、渋谷、新宿まで直通1本で行ける便利な路線となり、沿線の価値も大きく向上していくことが予想される。さらに羽沢横浜国大駅周辺はもともと鉄道空白地帯だったため、決して高くはなかった土地の価格も上がっていくかもしれない。

そして、タワーマンションの完成によってファミリー層が増えれば、さまざまな相乗効果が期待できる。
何より横浜国立大学の名前が入ることが、地域にブランド性をもたらす可能性をもたらしてくれる。今では想像できないほど、便利で過ごしやすい街に変貌することは十分に考えられるのである。
健美家編集部
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