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埼玉県の交通の要衝・春日部駅で東武線の高架化計画。駅前広場ではイベントも可能に!東埼玉の中心になるか

都市計画・再開発(地域情報)/横浜・川崎・千葉・埼玉/首都圏 ニュース

2021/10/14 配信

春日部駅の様子

東埼玉の中心地を目指して
2020年3月に着工

埼玉県の春日部市と東武鉄道は、東武線春日部駅を埼玉県東部の中心地とするべく、駅の連続立体交差事業を進めている。

線路高架化の対象となるのは、東武伊勢崎線(スカイツリーライン)と東武野田線(アーバンパークライン)の2路線で、合わせて約2.9㎞の区間だ。

踏切などの除却区間
春日部駅の西側には特に踏切が多い。

※引用:春日部市

高架化の予定区間には10カ所の踏切があり、そのうち3カ所は遮断時間が1時間当たり40分以上の「開かずの踏切」となっている。

また、春日部駅と東武野田線の八木崎駅との間にある踏切では、車の通行量が多いために、周辺の交通渋滞が日常化している状況だ。

埼玉県と東武鉄道は、線路の高架化によって踏切を除却することで、春日部駅周辺の通行利便性を向上し、駅の東西が一体となった街の賑わいを創出するとしている。

春日部市では駅の橋上化も検討したものの、費用が高架化とそれほど変わらない点や、踏切が残る点などから、高架化の方が狙いに沿うものと判断した。

なお、春日部市は高架化事業によって「まちの求心力向上」及び「にぎわいの創出」を目指すとしている。

線路の高架化とともに老朽化した駅施設の工事を進めることで、駅前広場を整備して、博多駅前広場のようにイベントも開催できるようなスペースを設ける予定だ。

春日部駅連続立体交差事業
完成イメージは都会的な景観となっている。

※引用:春日部市

2019年に都市計画が事業認可されており、2020年3月には工事の着工記念式典を開催、4月には鉄道高架建設事務所が設置された。

2021年7月には工事概要の説明会が開催されており、工事の進捗に向けて広報活動も進んでいる状況だ。

春日部市は埼玉県における
交通の要衝

春日部駅は大宮駅の北東に位置しており、市の説明にもある通り、東埼玉における交通の要衝だ。

春日部駅は、千葉県の柏方面から大宮方面までをつなぐ東武野田線と、東京都の北千住・草加市・越谷市などを通過してくる東武伊勢崎線とのターミナル駅となっている。

東西をつなぐ路線と南北をつなぐ路線とが交わる駅となっているため、規模は違えど東京都における秋葉原駅のような駅と言えるだろう。

2020年における春日部駅の1日乗降人員数は約5万4,000人で、JRの駅と比較すると、巣鴨駅より多く飯田橋駅よりも多少少ない程度となっている。

2020年はコロナの影響も大きかったため、従来と比較すれば乗降人員数も減っているものの、同年における仙台駅の乗降人員数が約6万1,500人だったことなどを鑑みれば、春日部駅の乗降人員数は多い方に入ると言えるだろう。

線路高架化による春日部駅周辺の交通利便性改善には、人口集積や商圏としての街の発展などに貢献することが期待される。

若年層が街に魅力を感じられる
きっかけになるか

市が実施している住民アンケートでは、春日部駅周辺の街が好きな理由として最も多かったのは「慣れ親しんだ街だから」(73%)というものだった。

その一方で「行きたいお店がある」といった理由は6%にとどまっており、春日部駅周辺に買物先としての魅力を感じている住民は少ないことが浮き彫りになっている。

南方の越谷には越谷レイクタウンなどの大規模商業施設があり、買物というと越谷まで行く人も多い。

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越谷レイクタウンは春日部駅周辺から車で約30分の距離にある。

また、春日部駅周辺にある商店街の客層は、圧倒的に中高年が多いという調査結果も出ており、春日部市は商店経営者の高齢化とともにこれを課題と見ている。

かなり前にはなるが、2014年に春日部駅の利用者向けに市が実施した街頭アンケートでも、線路の高架化を肯定的にとらえている人は約8割に上っており、否定的な意見を持っている人は3.5%にとどまる結果となった。

春日部駅周辺の線路高架化事業には、地元住民からも大きな支持を集めていると言えるだろう。

高架化の工事は最近着工したところであり、2021年時点では、工事の完了はまだかなり先になる見通しだ。

しかし、地元住民からもポジティブに受け止められている当該事業が駅周辺の価値向上につながる可能性は高い。

大宮周辺などと比較すれば物件も安いため、春日部駅周辺で青田買いをするのも1つのアイデアと言えるだろう。

取材・文:秦 創平(はたそうへい)

■プロフィール
フリーランスライター。不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。https://writing-portfolio.com/

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取材・文:秦創平(はたそうへい)

秦創平

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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