京急川崎駅周辺地区まちづくり整備方針
2015年から構想の作成がスタート
川崎市は2015年3月に「京急川崎駅周辺地区まちづくり整備方針」という再開発の構想を作成していた。
当該構想で整備対象となっている京急川崎駅西口の開発が、最近になって具体化してきている。
京急電鉄を始めとした開発エリアの地権者団体が、西口の対象エリアで延床面積約8万㎡の複合施設を開発することを、9月8日に明らかにした。
※引用:川崎市
対象エリアは京急川崎駅の西口線路沿いに該当するところで、現在は駐車場や駐輪場に加えて古いビルがいくつか立ち並んでいる。
エリア内にはパチンコ店が入っていたと思われる店舗用のビルが建っているが、現在は営業していない。
そのほか、ヨドバシカメラのアウトレット店舗が入っていて営業中のビルなどがあるものの、その外観からは建物の古さがうかがえる。
駅の改札を出るとすぐにアーケード街の入口が広がっており、都会的な雰囲気の中にありながら、アーケード街とは反対側の開発対象エリアに入ると、急に人通りも少なくなるのが印象的だ。
川崎市としては、羽田空港に直結する電車を運行しているなど、京急線は川崎市に地理的優位性をもたらしている路線と捉えている。
このため、空港への玄関口に該当する京急川崎駅の周辺を整備することで、利便性をさらに高めていきたい考えだ。
ハイグレードオフィスと
オフィスワーカー向けの小売店が入る予定
発表された再開発施設の概要は、高さ約120m・延床面積約8万㎡の複合ビルで、オフィスフロアと店舗フロアとに分かれている。
建設エリアは今後変更になる可能性もあるが、敷地約7,300㎡を予定しており、敷地内には広場も設けられる見通しだ。
オフィスフロアはハイグレードオフィスにするほか、店舗フロアはオフィスワーカー向けの小売店が入る。
川崎駅の周辺はもともと店舗やオフィスが多いエリアだが、再開発によって都市化がさらに加速すると予測される。
2021年時点の予定では、2023年度までに都市計画を決定し、2024年度にかけて施設の設計を進める予定。
なお、川崎市は京急電鉄などが進める施設の開発に合わせて周辺道路の整備を進める。
JR川崎駅と京急川崎駅とは近いものの、間に幹線道路が通っており、川崎市は交通安全の確保を課題としている。
駅周辺の道路を整備して自動車の通行を新設道路へ集約するほか、歩行者用の立体横断施設を整備することなどによって、歩行者の安全確保を確保する。
なお、道路整備については2023年度の着工を目指すとされている。
川崎区には働き盛りの
世代が多い
JR川崎駅の東側は、沿岸部の工業地帯まで含めて川崎市川崎区に該当する。
川崎駅の周辺以外に武蔵小杉も川崎市に入るため、川崎市と言うと武蔵小杉を連想する人も多いかもしれない。
武蔵小杉駅の周辺は川崎市中原区であり、川崎市内で区ごとの人口を見ると、2020年9月時点における中原区の人口は26万3,760人と川崎市の中でも1番多くなっている。
多くのメディアでも報道されている通り、武蔵小杉駅の周辺にはタワーマンションが林立しており、中原区の人口が多いのは、タワーマンションによるところが大きい。
その一方で、川崎区の人口は23万3,446人と中原区の人口よりも約3万人少ない。
しかし、川崎区で年齢別の人口を見ると、20代~30代の人口は区全体人口のうち約42%を占めており、社会人の若手と言える世代が多い。
単身者からDINKSなどの世帯を狙った投資ができるのが、川崎駅東口エリアに該当する川崎区の特長だ。
マンション投資などを検討するのであれば、再開発を契機として川崎区で物件を探してみるのも良いだろう
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取材・文:
(はたそうへい)