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横浜と藤沢の市境の街「ゆめが丘」で大規模な土地区画整理事業が進行中

都市計画・再開発(地域情報)/横浜・川崎・千葉・埼玉/首都圏 ニュース

2021/11/15 配信

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約113億円をかけて
2023年に事業完了予定

神奈川県で横浜市と藤沢市との市境にあたる境川の近く、相鉄いずみ野線のゆめが丘駅および地下鉄ブルーラインの下飯田駅近辺で、大規模な土地区画整理事業が進行している。

ゆめが丘と下飯田は、戸塚から見て西側または藤沢から見て北側に位置しており、慶応大学のキャンパスが最寄りとなる湘南台駅から近い。

事業エリアの位置図
事業の対象エリアは和泉川と境川に挟まれたエリアで、環状4号線が南北に通っている。

※引用:横浜市

当該エリアは横浜市の泉区に該当しており、横浜市は当該エリアを「新たなにぎわい・交流をはぐくむ市街地の形成に向けた取り組み」を進める地区として位置付けている。

2014年に都市計画の決定および土地区画整理組合の設立が認可されており、2018年に「泉ゆめが丘地区地区計画」が決定された。

施工面積は約24万㎡と広範であり、道路や公園の整備などに加えて駅前広場や宅地などが設けられる。

エリア分けの図
地区計画は主に住宅地区・公園・複合利用地区などに分かれている。

※引用:泉ゆめが丘土地区画整理組合

土地利用については主に4つの用途に分かれており、住宅地区以外にセンター地区・複合利用地区・沿道サービス地区がある。

センター地区には商業施設と集合住宅とが設けられ、複合利用地区には中小規模の店舗・事務所などの建設が予定されている。

複合利用地区のイメージ図
複合利用地区のイメージ図。オフィスビルとお店などが混在している様子が伺える。

※引用:泉ゆめが丘土地区画整理組合

沿道サービス地区は幹線道路沿いのエリアが指定されており、ロードサイド型の店舗や工場・倉庫等が設けられる見込みだ。

ゆめが丘駅と下飯田駅との間はセンター地区となることが決まっており、多くの商業施設はここに集まるものと思われる。

センター地区イメージ図
センター地区のイメージ図。バス・タクシーのターミナルに加えて商業施設やマンションなどが見受けられる。

※引用:泉ゆめが丘土地区画整理組合

なお、2020年9月に、相鉄アーバンクリエイツと相鉄ビルマネジメントは協同でゆめが丘に大規模集客施設を開発すると発表した。

2022年春に工事を着工し、施設の開業は2023年度下期となる予定。土地区画整理事業の完了予定が2023年3月なので、事業完了から少し遅れて大型商業施設が開業することになる。

また、土地区画整理組合のウェブサイトでは随時工事状況のレポート写真がアップロードされている。

2021年11月時点では、水道管などのインフラ整備や道路の整備などが進んでいる状況だ。

道路工事の様子
下飯田駅南側における道路工事の様子。

※引用:泉ゆめが丘土地区画整理組合

土地区画整理事業による
計画人口は約5,200人

泉ゆめが丘では、これまでそれほど都市開発が進んでいたわけではない。

横浜市営地下鉄と相鉄線の駅は比較的きれいに整備されており、特に相鉄線のゆめが丘駅は個性的なホームの景観から、ドラマのロケ地などに利用されてきた。

しかし、開発前の駅周辺には農地や未利用地などが目立つ。

横浜市としては、土地区画整理によって生活利便施設やインフラなどを整備することで、泉ゆめが丘に人口を呼び込みたい考えだ。

事業計画では、当該事業における計画人口は約5,200人とされており、泉区の人口を約3.4%増加させることを目指している。

横浜市の統計によると、泉区の人口は2021年11月1日時点で15万2,219人であり、首都圏にありながら直近10年間で人口は減少傾向にある。

世帯数は増えていることから単身者世帯が増えているものと思われるが、街づくりによって人口を呼び込める魅力を創出することは重要な課題と言えるだろう。

なお、単身者世帯が増えていると思われる中でも、泉区の世帯当たり人口は2.43人で、横浜市全18区の中でも2番目に多い。

世帯当たり人口だけを見ると、DINKSまたは子持ち世帯向けの投資が向いているように思える。

しかし、隣接する湘南台駅の先に慶応大学や多摩大学などのキャンパスがあることを考えると、学生向けの投資も視野に入ると言えるだろう。

湘南台にはいすゞの藤沢工場があることから、いすゞに勤務する人の入居を狙ってもいい。

土地区画整理事業の完了は2023年なので、街としての形が見えてくるのはもう少し先になるが、今後の展開に要注目だ。

取材・文:秦創平(はたそうへい)

秦創平

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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