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横浜市営地下鉄ブルーライン「蒔田駅」近く、旧南区総合庁舎跡地に複合商業施設「(仮称)ビエラ蒔田」が2022年秋にオープン!

都市計画・再開発(地域情報)/横浜・川崎・千葉・埼玉/首都圏 ニュース

2022/01/16 配信

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横浜市立蒔田中学校と道を挟んで隣接。一部が緑化され、開放的なテラスがあるため、付近の人達の憩いの場としても期待される(出典:JR西日本不動産開発)

神奈川県横浜市南区の横浜市旧南区総合庁舎跡地で、JR西日本不動産開発が進めている再開発プロジェクト。2020年に着工し、複合商業施設の「(仮称)ビエラ蒔田」が2022年9月末に竣工予定となっている。

関西ではお馴染みの商業施設が
関東エリアの2号店としてオープン

ビエラとはJR西日本不動産開発が展開している商業施設で、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県などの関西を中心に20店舗以上を運営。JR西日本の関連会社だけあって、エキナカや高架下などに展開している。

比較的コンパクトな規模の店舗が多く、首都圏在住者にとってはアトレを小型化した商業施設をイメージしてもらえれば分かりやすいかもしれない。

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関西と比べて規模が大きいのが、関東で展開するビエラの特徴。スーパーマーケットやドラッグストア、医療施設、子育て支援施設など、利便性の高い施設が入る予定(出典:JR西日本不動産開発)
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マップの赤いところが計画地。鎌倉街道の地下を走る横浜市営地下鉄ブルーラインと、京浜急行本線との間に位置している

そのビエラが2019年に関東へ初進出し、東京都墨田区に「ビエラ江東橋」をオープンさせた。ただし、こちらは都営地下鉄新宿線・東京メトロ半蔵門線の住吉駅から徒歩8分という立地。

多くの人が集まる駅チカではなく、地域に密着した住宅街という点が興味深い。そして、関西のビエラより延べ床面積が圧倒的に広いのが特徴だ。

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大岡川を挟んだ北西から計画地を見たところ。おおよそのイメージができるところまで工事が進んでいる。周囲は閑静な住宅地なので、かなり目立つ商業施設になるだろう
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西側から計画地を見たところ。小さなマンションの奥、クレーンのアームが小さく見えているところで工事が進んでいる

「(仮称)ビエラ蒔田」の出店地も、関東におけるこの法則に倣ったものだ。横浜駅から横浜市営地下鉄ブルーラインで11分の蒔田駅周辺は閑静な住宅街が広がる。計画地はこの駅から北へ徒歩5分の、もともと南区の区役所があったところだから、地域の人達にとっても申し分のない立地といえる。

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大岡川沿いは桜の名所としても知られている。毎年春になると、川沿いの大岡川プロムナードがぼんぼりなどでライトアップされる
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大岡川沿いにはソメイヨシノだけでなく、ヤエベニシダレザクラやジンダイアケボノなどの桜が植えられている。撮影時にはフユザクラが開花していた

建物は地上4階、地下2階、延べ床面積約16,540㎡。メインのテナントにはスーパーマーケットのライフと、スポーツクラブやデイサービスで知られるルネサンスが決定している。ほかには物販店、飲食店、医療施設、子育て支援施設、地域交流施設などが入る予定で、延床面積は江東橋(8955.36m2)の約1.8倍というから大いに期待できる。

複合商業施設の登場で
暮らしやすい街がさらに便利に

横浜市民でも蒔田と聞いてピンと来る人は少ないと思うが、弘明寺の隣といえば、何となく場所がイメージできるのではないだろうか。蒔田は横浜に近いだけでなく、関内、桜木町、新横浜にも地下鉄1本で行ける便利な街。

京浜急行の井土ヶ谷駅までは徒歩15分程度ゆえ、住む場所によっては2駅利用することもできる。さらに1Rや1Kの家賃相場が6万円を切るぐらいなので、横浜市の中でも穴場のエリアなのである。

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蒔田駅から井土ヶ谷駅までは徒歩15分程度。井土ヶ谷駅から横浜駅までは7分なので、横浜までは地下鉄ブルーラインより早く着くことができる

しかし、買い物については個人商店が多く、決して便利だとはいえない面があった。井土ヶ谷駅の近くまで行けばサミットがあり、逆方向の東へ行けばいなげやがあるのだが、蒔田駅の近くにはまいばすけっとくらいしかない。その点において、今回の再開発プロジェクトは、暮らしにおける利便性を各段に向上させる画期的な出来事といっていいだろう。

幕末の歴史に触れられるなど
実は史跡などの見どころが点在

蒔田という街はメジャーではないものの、何もない住宅街なのかというとそんなことはない。

1984年に横浜英和学院(現在の青山学院横浜英和)でグラウンドを整備した際、戦国時代のものと思われる火鉢のかけらが出土。武蔵世田谷(現在の世田谷区)一帯を支配していた戦国武将の吉良氏がこの地に移り住み、築いたと推測されている蒔田城の存在を知らしめた。

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蒔田駅から南へ徒歩3分の場所にある蒔田の森公園。1991年に個人から横浜市へ寄贈された土地を整備。この近くに蒔田城があったとされる

計画地から近くの場所では、幕末の1863年に井土ヶ谷事件が起こっている。これは歴史の授業で習うことの多い生麦事件と同じような背景を持つ外国人襲撃事件のこと。生麦事件の翌年に、横浜居留地の警備をしていたフランス陸軍のカミュ大尉と士官2名が乗馬で保土ヶ谷宿に向かう途中、浪士達に襲撃されカミュ大尉が死亡したという事件である。

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実際の事件現場から北西に離れた場所にある庚申塚に建てられた井土ヶ谷事件の碑。横浜市地域史跡に登録されている
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南太田二丁目フレンド公園の向かいにある獅子頭共用栓。明治時代の水道事業における共用栓で、イギリスから輸入された実物が今でも地下水を湧出している
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獅子頭共用栓の近くにある大原隧道。昭和初期に関東大震災の復興事業の一環として、水道管を通すためと人が通るためにつくられたトンネル

そして、蒔田駅から徒歩7分ほどの場所にある蒔田公園は、昔は野球場だったという変わった歴史を持つ。1958年に誕生し1998年まで、横浜野球連盟の公式戦や少年野球の区大会などに利用されていた本格的な球場だった。現在でも地図を見れば野球場の形をしているのが分かる。

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1998年までは主に野球場として使われていた蒔田公園。周囲には視界を遮る高い建物がないため、開放的な気分が味わえる
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蒔田公園にはすべり台などの大型遊具が設置されているのでファミリー層にも人気。小高いこのあたりがかつての外野側だったそう
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硬式野球の強豪として知られる横浜市立横浜商業高校は蒔田公園の近くにある。学校前の交差点名は「Y校前」になっている

注目されることが決して多くはない蒔田だが、だからこそ住みやすいともいえる。関内まではわずか4駅6分で歩いても40分弱。「(仮称)ビエラ蒔田」ができることで住宅地としての価値は予想以上に上がるに違いない。

健美家編集部

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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