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埼玉県狭山市の穴場エリア、西武新宿線「入曽駅」近くに関東初進出のショッピングモール「イオンそよら入曽」が2023年度に開業予定!

都市計画・再開発(地域情報)/横浜・川崎・千葉・埼玉/首都圏 ニュース

2022/02/06 配信

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狭山市の地域性として、茶畑や茶箱のイメージを建物のデザインに取り入れる「イオンそよら入曽」。2階には開放的なテラスが広がる(出典:イオンリテール株式会社)

埼玉県狭山市の狭山市立入間小学校跡地に、イオン系列のショッピングモール「イオンそよら入曽」が2023年の開業を予定。急行や準急列車も停車する西武新宿線入曽駅から徒歩5分程度と、絶好のロケーションを誇る。

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計画地は西武新宿線の新所沢駅と狭山市駅に挟まれた入曽駅近く。周囲には地域の特産品である狭山茶を販売する店も多い

「イオンそよら」とは小商圏の新フォーマットとしてイオンが新しく始めた都市型ショッピングモールの新ブランド。10㎞圏内を商圏とし、スーパーマーケットのイオンスタイルを核に10~40のテナントで構成される。

1号店は2020年3月に大阪市福島区にできた「イオンそよら海老江」。その後、大阪府堺市と名古屋市北区に出店し、「イオンそよら入曽」は関東初進出で全国4番目の店舗となる。

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計画地は2011年に廃校になった狭山市立入間小学校跡地が中心。本格的な着工は始まっておらず、小学校の校門の一部がまだ残っている

今後、三大都市圏や政令指定都市の中心地までアクセスしやすい場所を中心に、2023年度までに計10店舗を出店する計画だ。ちなみに「そよら」とは「そら、寄って、楽しんでって!」という意味なのだそう。

ショッピングモールの出店は
住民の悲願だった再開発事業の一部

「イオンそよら入曽」ができる背景には、1980年頃から検討されていた入曽駅周辺の整備事業が深く関わっている。もともと入曽駅周辺は、道路が狭いなどの解決すべき地域課題が多いことから事業化が動き出したが、一部地権者の同意が得られず2013年に計画は頓挫。

しかし、2016年に予算が計上されたことで再び始動。2011年に廃校にした狭山市立入間小学校跡地を中心に、実現可能な範囲において安全性や利便性の向上を図るため、整備事業が進められることになった。

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入曽駅東口。周辺の道路は狭くて歩道もないため、さまざまな交通対策が必要だった。新しい駅舎は川越方面に少し移動し利便性がグンと高まる
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新駅舎の誕生と共に、東口と西口のそれぞれに駅前広場が整備。東西自由通路でつながり、行き来がしやすくなる(出典:狭山市)
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再開発後のイメージ。ロータリーのある広場とアクセス道路ができることで、周辺道路の混雑具合も解消される(出典:狭山市)

計画では、川越方面に少し離れた場所に橋上駅舎を新設。西口と東口の両方に駅前広場(ロータリー)をつくり、これらを東西自由通路でつなぐ。そして、各広場にはバスや乗用車がアプローチしやすいように、新たなアクセス道路を設ける予定だ。

「イオンそよら入曽」ができるのは東口広場からすぐの場所。入曽駅周辺は、さまざまな人達にとって利用しやすい空間に生まれ変わる。駅周辺一帯のまちびらきは2024年度を目指す。

地域と密着したさまざまな取り組みで
地元だけでなく市内外からの集客も狙う

「イオンそよら入曽」の特徴は、ランドマークデザインに狭山市の特産品である狭山茶の茶畑や茶箱のイメージを取り入れる点だろう。地上2階、延べ床面積約9,330㎡で、12のテナントを予定。

1階のデイリーライフと2階のニューライフスタイルという2つの核で構成。1階にはスーパーマーケットが入り、時代の変化に対応した新しい日常スタイルを展開する。

説明
デイリーライフとニューライフスタイルという2つのコンセプトを設定。2階フロアにカフェや飲食、ヘルス&ビューティ、雑貨などのテナントが入る(出典:イオンリテール株式会社)

2階は子育て世代や市内外の人達が「集い、寛ぎ、楽しむ」ことがテーマ。具体的にはフロアの一部にブックカフェが入り、このカフェの広々としたテラスにキッズパークが設けられる。

テラスは入曽駅方面から階段でアプローチでき、子育て世代だけでなく入曽駅を利用するさまざまな人達との間でコミュニティが生まれることを期待している。本を読みながらカフェで寛いだり、屋外で遊ぶ子供を見守りながらテラス席でのんびりしたり、そんな使い方が似合いそうだ。

地域振興や地域貢献を目的とし、物産品の販路拡大や地域経済活動への積極的な取り組みも実施。例えば、地元農家と連携しマルシェを開催したり、地元農産品を使った弁当や総菜を販売したり、地産地消を訴求。もちろん狭山茶を使った新商品の開発や、狭山茶商品の常設売り場の展開なども予定しているという。

さらに地元の商店街と連携したイベントを開催し賑わいを創出するなど、地域に密着した活動も期待できるだろう。

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入曽は日本三大茶のひとつである狭山茶の産地のひとつ。グーグルマップで建物がないところは、茶畑や畑になっていることが多い

そして、市内外から集客するために、屋上駐車場を活用したドライブインシアターや「(仮称)入曽グルメフェス」といったイベントも計画中。狭山青年会議所などとも連携し、入曽エリアの名物イベントなるように取り組んでいく考えだという。

自然豊かな公園もあり
おおらかな気分で住める町

さて入曽とはどんな町なのだろうか。入曽駅は新所沢駅と狭山市駅に挟まれていて、高田馬場駅まで約44分、西武新宿駅まで約48分というロケーション。もともとは農村地帯だったため、今でも茶畑や畑が多いものの年々宅地化が進んでいる。住宅と畑などの緑がバランスよく混在する、郊外ならではのゆったりした景色が広がる住みやすいエリアだ。

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駅から少し離れると入曽ならでは風景が広がる。茶畑のそばに社屋や工場があり、一般の人でも狭山茶を購入できるところも多い
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駅近くの茶つみ通りやつつじ通りには大きなスーパーやディスカウントストアが点在。地元の野菜が並ぶ地産地消コーナーもある
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狭山所沢街道沿いにも飲食店やファミリーレストランなどが多い。通りには1973年にオープンしたファミリーマートの第1号店も健在

駅から少し離れるとスーパーマーケットやディスカウントストアがあり、生活必需品には困らないはず。住宅街には寺社仏閣や史跡も点在し、中でも七曲井(ななまがりのい)は埼玉県指定文化財でもある観光スポット。すり鉢状の形をした古代の井戸で、上部直径が18~26m、底部直径が5m、深さが11.5mという大きな遺跡を間近で見ることができる。

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住宅街の中にたたずむ野々宮神社。奈良時代に建立された神社で、朝廷の命を受けて入間路の警備と七曲井の管理を担当した
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平安時代に掘られたとされている七曲井。井戸を掘る技術が発達する近世までは、すり鉢状に掘るのが一般的だった
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七曲井のそばを流れる不老川。干上がった川の橋の下で一晩を過ごすと、歳を取らないという伝承がある。左手に見えるのは人気のイタリア料理店

入曽らしい魅力としては、高い建物が少ないためどこへ行っても視界が広がっていること。駅から少し離れたところにある入曽多目的広場は、不老川の治水対策の一環としてつくられた調節池。底面は運動施設として利用されていて、スケールが大きいため都会では味わえない開放感が体験できる。

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広大な敷地を有する入曽多目的広場。テニスやソフトボール、スケートボード、BMXなどが楽しめる

見どころが決して多くはない入曽だが、周知の通り狭山市は入間市と隣接している。米軍ハウスが建ち並ぶ人気スポットのジョンソン・タウンまでは、自転車に乗れば20分ほどで行けてしまう。その近くには、彩の森 入間公園という県営の広大な公園があり、のんびり過ごすのにもぴったり。

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米軍のジョンソン基地が返還され、1998年にできた彩の森 入間公園。管理棟のそばにはエアストリームを使ったカフェがある
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彩の森 入間公園にはツグミをはじめ、さまざまな鳥がやってくる。池の近くではカワセミを見かけることも多い

新所沢駅と狭山市駅の陰に隠れがちな入曽駅周辺は、ショッピングモールができても茶畑のあるのんびりした雰囲気はあまり変わらないだろう。しかし、地域創生がうまくいけば、周辺に与える影響は計り知れないものがある。関東1号店の「そよら」として、大きな期待が寄せられている。

健美家編集部

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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