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小田原は観光地から暮らすまちへ。コロナ禍を受け転入超過中の『小田原』駅前再開発が第2ステージに突入!

都市計画・再開発(地域情報)/横浜・川崎・千葉・埼玉/首都圏 ニュース

2022/03/08 配信

コロナ禍に突入して早2年。各企業のテレワーク導入や出勤者数削減への取り組みが定着したことにより、首都圏に居住する人々の働き方・暮らし方は大きく変化した。

特に顕著に表れているのが「郊外居住志向」だ。総務省が2022年1月に発表した『住民基本台帳に基づく人口移動報告』によれば、神奈川県の転入超過は全国最多に。

県外からの転入者23万6157人のうち、都内からの転入者は9万6446人と約4割を占めており、横浜・川崎のほか、藤沢・茅ヶ崎といった湘南エリアへの移住が目立つ結果となった。

海にも山にも近い移住先、小田原

海に近い湘南エリアの人気が急上昇するなか、“海にも山にも近い移住先”として秘かに注目を集め、ここ数年転入超過が続いているのが小田原市だ。

▲小田原の玄関口『小田原』駅。JR東海道新幹線、JR東海道本線のほか、小田急小田原線、箱根登山鉄道、伊豆箱根鉄道の5路線が乗り入れるターミナル駅だ
▲小田原の玄関口『小田原』駅。JR東海道新幹線、JR東海道本線のほか、小田急小田原線、箱根登山鉄道、伊豆箱根鉄道(大雄山線)の5路線が乗り入れる。『品川』までは新幹線で約26分、JR特急で約51分。『新宿』までは小田急特急で約1時間20分と、山手線の東西都心駅へ乗り換えなしでアクセスできる点も強みだ

実は小田原市の人口は、2018年時点で平成元年以来29年ぶりに19万2000人を割り込み、「人口減少と高齢化に歯止めがかからない自治体」と危惧されていた。

しかしコロナ禍突入後、初の緊急事態宣言が明けた2020年6月頃から転入が増加し、2022年2月時点の統計でも転出を上回る状態を継続している。市全体の人口は依然減少しているものの、働き盛りの若者世代の転入が増加傾向にある点は「コロナ禍がもたらした大きな変化」と言えるだろう。

駅前再開発完了で
東口の雰囲気が華やかに変化

小田原への移住を後押しするもう1つの要因として考えられるのが「再開発効果」だ。1986年の計画策定以降、事業者の経営破綻など紆余曲折はあったものの、約35年の年月を経て進められてきた「小田原駅東口お城通り地区再開発事業」が2020年12月に完了。まさに絶好のタイミングで駅前の雰囲気が大きく変わった。

▲小田原駅東口は市内最大の観光地である「小田原城址公園」の正面玄関とされており、駅前には観光バスが停車する広大な駐車場が広がっていた
▲小田原駅東口は市内最大の観光地である「小田原城址公園」の正面玄関に位置付けられており、再開発前は観光バスが停車する広大な駐車場が広がっていた(写真は2022年2月撮影)
▲その駐車場跡地を活用する「小田原駅東口お城通り地区再開発事業」が2014年に着工。2012年12月には、ガラス張りの駅ビルと未来の宿場町をイメージした広域交流施設ゾーンが誕生し、駅前の雰囲気がガラリと変わった
▲その駐車場跡地を活用して、2014年に「小田原駅東口お城通り地区再開発事業」が着工。2020年12月にはガラス張りの駅ビルと未来の宿場町をイメージした広域交流施設ゾーンが誕生し、華やかな駅前風景が完成した
小田原駅東西自由通路と、東口のおだわら市民交流センターUMECOを結ぶ歩道橋が2021年8月に完成。1986年の計画策定以降35年の年月をかけて進められてきた「小田原駅東口お城通り地区再開発事業」の全工程が完了した
▲2021年8月には、小田原駅東西自由通路とおだわら市民交流センター「UMECO(ウメコ)」を結ぶ歩道橋が完成。駅からバリアフリーで移動できる快適動線が確保された
▲再開発ビルの「ミナカ小田原」は、地上14階のタワーと4階建ての「小田原新城下町」で構成された複合商業施設。地元の名産品を販売する土産物店や展望足湯庭園のほか、図書館、子育て支援センター、クリニックなども入っており、観光客だけでなく地元で暮らす人にとっても便利に使える施設だ
▲東口再開発ビルの「ミナカ小田原」は、地上14階のタワー棟と4階建ての「小田原新城下町」で構成された複合施設だ。地元の名産品を販売する土産物店、ホテル、展望足湯庭園などの観光施設のほか、図書館、子育て支援センター、クリニックなども入っており、観光客だけでなく地元で暮らす人たちにとっても使い勝手の良い駅ビルとなっている

まだまだ続く小田原駅前再開発、
第2ステージは住宅街に近い西口側

しかし、小田原駅前の再開発はこれで終了したわけではない。現在は第2ステージとも言える西口側に舞台を移し、「小田原駅前分譲共同ビルマンション建替事業開発計画」が進行している。

▲西口の様子
▲すでに再開発が完了した東口と比べると、現在はやや寂しい印象を受ける『小田原』駅西口
▲戦国武将・北条早雲像
▲駅前ロータリーには、明応4(1495)年に伊豆討入を行い小田原城主となった戦国武将・北条早雲の巨大像が鎮座する
▲西口の様子
▲西口側は住宅地に近く、駅前ながら周辺はとても静か。「観光地・小田原」ではなく「暮らすまち・小田原」としての一面が感じられる

これまで『小田原』駅西口には、1975年竣工の「通称:新幹線ビル(小田原駅前分譲共同ビル)」が建っていたが、老朽化に伴う建替え工事が2020年7月からスタート。地下1階・地上17階建ての住商一体型ビルは、4階以上が総戸数190戸の分譲マンションとなるほか、地下から3階には店舗や医療施設等のテナント出店が計画されている。完成は2024年6月の予定だ。

▲西口の様子
▲西口再開発ビル内に誕生する新築分譲マンション「レーベン小田原 THE TOWER」は、総戸数190戸のうち非分譲住戸が38戸、優先分譲住戸が72戸。現時点の予告概要によると、専有面積は30㎡台1LDKから80㎡台3LDKまで。まさに“駅前”と表現するに相応しい駅徒歩1分の立地は、区分所有マンションを検討中の読者にとって大きな魅力を感じる物件となりそうだ

観光地から暮らすまちへ──。駅前の機能が変化し人流が増えると、その周辺には様々な投機が生まれる。コロナ禍の郊外居住志向が追い風となっている「小田原のまちの進化」に今後も期待したい。

■健美家編集部

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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