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さいたま市のJR大宮駅西口第三地区で複合施設「大宮サクラスクエア」が2024年竣工予定

都市計画・再開発(地域情報)/横浜・川崎・千葉・埼玉/首都圏 ニュース

2022/04/30 配信

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28階建ての高層マンションが核となる「大宮サクラスクエア」。商業施設が入る低層棟が県道に面して建つ(出典:大宮駅西口第3-B地区市街地再開発組合)

日鉄興和不動産、三井不動産レジデンシャル、丸紅都市開発が参加組合員として参画し、「大宮サクラスクエア」のタウン名称で進行している大宮駅西口第3-B地区第一種市街地再開発事業。

ゴールデンウイーク初日に、高層マンション「大宮スカイ&スクエア ザ・タワー」のモデルルームがグランドオープンとなり、2024年竣工に向けて盛り上がりを見せている。

大宮ソニックシティの北側に
高さ約100mのタワーマンションが誕生

JR大宮駅西口から徒歩5分、大宮ソニックシティのちょうど北側が大宮駅西口第3-B地区になる。「大宮サクラスクエア」とは集合住宅と商業施設からなるミクストユース型の複合施設で、地上13階、高さ45.2m、延べ床面積約3,798㎡のA棟と地上28階、地下2階、高さ99.45m、延べ床面積約約67,363㎡のB棟で構成される。

このうちB棟が「大宮スカイ&スクエア ザ・タワー」で、A棟の1階とB棟の1から3階に商業施設・業務施設が入るほかは、共同住宅になる。

さいたま市マップ
大宮駅西口第三地区は、さいたま市の顔にふさわしい地域を目指す大宮駅周辺地域戦略ビジョンの一角を占める(出典:大宮駅西口第3-B地区市街地再開発組合)
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大宮駅西口のランドマークともいえる大宮ソニックシティは1988年に誕生。オフィスやホテル、ホール、店舗などが入る複合施設として知られる
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大宮ソニックシティ側から見た計画地。グレーの新しいマンションが藤和シティホームズ大宮桜木町で、隣に大宮田中ビルが建つ

第3-B地区には、県道121号(大宮停車場大成線)に面して藤和シティホームズ大宮桜木町と大宮田中ビルが建っており、これらの三方を囲うように「大宮サクラスクエア」の工事が進められている。

そのため、B棟から3階建ての低層棟が通りに向かって突き出る形となり、この低層棟にスーパーマーケットをはじめとした商業施設が入るものと思われる。

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今回の計画地である大宮駅西口第3-B地区。地区内には桜木1号線と桜木2号線の都市計画道路が整備される(出典:大宮駅西口第3-B地区市街地再開発組合)
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さくら並木通りと大宮停車場大成線がぶつかる交差点から計画地を見たところ。右手に映る白い建物が大宮田中ビルで、右隣りが藤和シティホームズ大宮桜木町

興味深いのは、今回の再開発で桜木1号線、桜木2号線と呼ばれる都市計画道路が整備されることだろう。桜木1号線は大宮ソニックシティの西側を通る道路がそのまま北へ延伸する形となり、さいたま春日部線へ接続。

桜木2号線はA棟とB棟の間を東西に走り、JACK大宮と大宮駅西口DOMショッピングセンター間の道路に繋がる。桜木2号線の北側に建つ13階建てのA棟は、地権者用の住戸になるという。

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13階建てのA棟と28階建てのB棟の間に走っている道路が桜木2号線。A棟とB棟の西側を桜木1号線が走る(出典:大宮駅西口第3-B地区市街地再開発組合)
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北へ延伸工事中の桜木1号線。奥に見える茶色のマンションが取り壊され、金色のロケットビルの西側を桜木1号線が通る

東口と西口の両方で再開発が進み
東日本全体の発展を牽引する街へ成長

周知の通り、大宮の地名は氷川神社の総本山である武蔵一宮氷川神社がこの地にあることに由来している。そのため、神社のある大宮駅東口は古くからの繁華街や歓楽街が広がり、随所に昭和の雰囲気を色濃く残す。近年はこのレトロな街並みが魅力となっているが、大宮中央デパート跡地で再開発されていた複合施設「大宮門街」がようやくオープンを迎えようとしている。

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昔ながらの市街地を形成している大宮駅東口。活気があるのはどちらかというと東口の方で、大宮のイメージにも大きな影響を与えている
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2kmにわたってケヤキを中心とした約650本の樹木が並ぶ武蔵一宮氷川神社の参道。近年は参道沿いにお洒落な飲食店が増えている

一方の西口は東北新幹線開業に伴い、1980年代に再開発がスタートした比較的新しい歴史を持つ。駅前にそごう大宮店、大宮ソニックシティ、大宮アルシェ、大宮マルイといった大型施設が建ち並ぶ姿が西口の顔になっている。しかし、街並みが整備されているイメージのある西口エリアでも、土地利用や防災、交通などの課題を抱えているのだという。

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東口とは対照的な光景が広がる大宮駅西口。氷川神社の門前町である東口に対して、西口は大型商業施設が並ぶ新市街地である

そんな大宮駅周辺地域において、さいたま市は大宮駅周辺地域戦略ビジョンを経て、大宮駅グランドセントラルステーション化構想を策定。これは東日本の玄関口として、大宮駅周辺地域をさいたま市の顔にふさわしい地域にしていくことを定めたもの。

駅前広場を中心とした交通基盤整備、駅前広場に隣接する街区のまちづくり、乗換改善などを含めた駅機能のさらなる高度化を三位一体で推進していく。

新幹線と在来線を合わせて16もの路線を擁し、池袋駅、新宿駅、東京駅のいずれにも30分前後でアクセスできる大宮駅は、東日本全体の発展を牽引する役割として期待されている。

人が集まり賑わい生み出すだけでなく
歩行者が歩きたくなる街づくりを目指す

「大宮サクラスクエア」の工事が進む大宮駅西口第三地区は、もともと木造老朽建築物が密集し、緑地などのオープンスペースが不足していた。また狭い道路が多いため日常の交通に支障をきたし、防災性の向上や土地の有効活用、交通環境の改善が課題となっていた。そこで、「人が集い、にぎわい、くらしやすいまち」をテーマに再開発を協議。

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路地が入り組み、老朽化した木造建造物が多い大宮駅西口第三地区。東口の歓楽街とは違った光景が広がっている

地区内の交通環境を整えることで、安全かつ快適に移動できる道路空間を創出するとともに、良好な市街地の形成や防災性の向上を推進。さらに駅周辺から続く歩道やデッキとの連携により、歩行者を誘導するとともに回遊性を高めるなどして、歩きたくなる空間づくりを目指す。もちろん人が集い、憩い、楽しめる広場の創出など、多様な緑化によって身近で快適に生活できる環境を形成していく。

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計画地を北から見たところで、ここに工事中の桜木1号線が出てくる。奥に映る白い高層ビルが大宮ソニックシティ
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桜木2号線ができる道路を東側から見たところ。この道路が西へ延伸され、桜木1号線にぶつかる。左奥に見える茶色の建物の北側を桜木2号線が通る

こうした方針のもと、大宮駅西口第三地区をA、B、C、D、E の5つのブロックに区分。現在のところ、再開発が進んでいるのはBブロックの「大宮サクラスクエア」と、A・Dブックの「大宮駅西口第3-A・D地区第一種市街地再開発事業」となる。

後者は「大宮スカイ&スクエア ザ・タワー」と同じくらいの高さのオフィス棟と住居棟による複合施設で、2027年竣工予定。AブロックとDブロックの間を通る大宮停車場大成線は、まちなかガレリアと呼ばれる商店街のような通路になる予定だ。

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建造物の共同建替えや不燃化などを推進して いく上で、AからEまでの5つの地域に分け、再開発が協議される大宮駅西口第三地区
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正面がAブロックで、左手に写るのがDブロック。その間を走る大宮停車場大成線は、歩行者専用のまちなかガレリアとして整備される予定

ゆくゆくはCブロックとEブロックの再開発も協議がスタートし、大宮駅西口第三地区は大宮ソニックシティと繋がりを見せるエリアになるだろう。

そして、その頃には西口だけでなく、東口の街の様子も変貌を遂げている可能性がある。西口と東口の街並みが一新されれば、大宮は名実ともに東日本の玄関口になれる。実は東京駅からの直線距離でいうと、大宮駅も横浜駅もほぼ同じ。街の魅力をアップさせる余力はまだまだ残っている。

健美家編集部

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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