
商業、文化、ビジネスが交わる
大宮駅の新たなシンボル「大宮門街(カドマチ)」
JR・東武鉄道・埼玉新都市交通が乗り入れる「大宮駅」。駅周辺には商業施設やオフィスビルが立ち並び、多くの人が行き交う活気に満ちた街である。
そんな「大宮駅」東口に、2022年4月、大型複合施設「大宮門街(オオミヤカドマチ)」(所在地:埼玉県さいたま市大宮区大門町二丁目118番地)が登場し、大きな話題となっている。
同エリア初の再開発事業として誕生したこの「大宮門街」は、敷地面積8,558.34u、延床面積82,139.11u、建築面積6,827.91u、地下3階、地上18 階、塔屋1階の規模を誇る、大規模商業施設だ。
計画を主導してきた「大宮駅東口大門町2丁目中地区市街地再開発組合」発表のリリースによると、この「大宮門街」という名称には、門前町、大宮、大門、氷川参道、という土地の歴史と特徴が凝縮されているとのだそう。
東日本の玄関口となる「大宮駅」から、氷川神社の参道へ続く『門』の役目をもち、大宮で暮らし、働き、楽しむための色々な施設が集まった、ひとつの『街』のような存在でありたいという想いが込められているのだという。
また、縦横のラインが文字とつながり十字に交差した「大宮門街」のシンボルマークは、大宮の街の特徴であり、建築のコンセプトでもある路地道を視覚的に表現しているとのこと。
「横に読むと大宮、縦に読むと大門」という二つの地名を組み込んだ漢字のマークには、土地の歴史を未来へ引継ぐという意味もあるという。



もともと大宮駅周辺地域は武蔵一宮氷川神社の門前町であり、また、中山道の宿場町としての歴史を持つ町でもある。そこから多方面へ伸びる鉄道・新幹線が相次いで乗り入れたことによって都市化が進み、人・モノを繋ぐ街として栄えてきた。
その中でも「大宮門街」がオープンする大門町地区は、駅と街をつなぐ中心に位置することに加えて、南北に伸びる氷川神社周辺地区との結節点でもあることから、文化・ 歴史が息づく大宮のポテンシャルを象徴する地区だったという。
しかしその一方で、交通基盤整備の遅れ、建物の老朽化や防災機能に課題を残していたそう。
このため、さいたま市ではまちづくりの将来像「大宮駅周辺地域戦略ビジョン」(2010)を策定し、公共施設再編による「連鎖型まちづくり」など、多くのまちづくりに取り組んできた。
このまちづくり計画に応える形で完成した「大宮門街」。1階〜6階は、ショップエリア(ショップ/レストラン/サービス等)と広場「門街広場」、
4階〜8階は、大宮の文化芸術活動の拠点として中心的な機能を果たしてきた「市民会館おおみや」の役割を受け継ぐ「RaiBoCHall(レイボックホール)」。
そして、10階〜18階はオフィスエリア「大宮門街 SQUARE」となっており、こちらは1フロア約1,300uの成型・無柱空間で、自由度の高いオフィスレイアウトが可能とのこと。
オフィスフロアはすでにすべての入居企業が決定しており、2022年2月より順次稼働中、また、ショップ・レストランも準備ができたテナントより随時オープン中だ。


新たな大宮駅のシンボルとして注目される「大宮門街」。テナントも順次オープンしており、徐々に賑わいを増している。同施設の完成によって、大宮駅周辺がさらに活気づくことを期待したい。
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健美家編集部(協力:
(さいとうかずみ))