開発面積は
約3.8ヘクタール
千葉県内で事業を展開している京葉ガスは、JR市川駅の南口エリアにある工場跡地で、三井・三菱・野村のデベロッパー3社及びイオンリテールと共同で都市開発を進めると発表した。
行政機関との調整を経て2023年度に工事を着手する予定。なお、開発面積は約3.8ヘクタールとのこと。
※引用:京葉ガス
開発対象となっているのは、JR市川駅の南口を出て江戸川の方へ7~8分程度歩いた先にあるエリアだ。
なお、開発地の一部には市川市役所の庁舎が建っていたが、現在は移転済みで更地になっている。
開発地のはす向かいにはタワーマンションの1階に入っているスーパーがあるが、それほど大きな店舗ではない。
周辺は基本的に住宅街で、駅まではそれほど離れていないが買い物などの生活利便性はあまり高くないように見える。
現在開発が計画されているのは、タワーマンション・コンビニ・商業施設などだ。
※引用:京葉ガス
商業施設は敷地面積約7,000㎡・2階建ての建物となることが予定されている。
建物の規模としてはそれほど大きいわけではないが、周辺にあるのがゲタ履きマンションのスーパーだけと考えれば、それなりの規模と言えるだろう。
開発者にイオンリテールが名を連ねていることから、商業施設にはイオン系列の店舗が入ると予測される。
しかしながら、京葉ガスのプレスリリースにもある通り、現在は開発について行政と調整中とのことで、建物のイメージ図などはまだ発表されていない。どのような建物となるのか、続報が待たれるところだ。
なお、市川駅周辺では千葉街道(国道14号線)や京葉線の市川真間駅(いちかわままえき)などがある北口エリアの方が、人が多く活気のある印象だ。
南口は駅の建物こそ立派だが、北口と比較すると活気に欠ける感は否めない。
今回の開発を契機として、南口エリア全体の活性化に期待したいところだ。
市川駅周辺は
首都圏でも狙い目のエリア
東京都内へ通勤する人の入居を狙うのであれば、市川駅周辺はおすすめのエリアと言える。
理由は都内と比較すれば価格が手ごろで、入居者を比較的見つけやすい環境が整っているからだ。
市川市は千葉県の中で最も西にあるエリアで、江戸川を挟んで東京都の江戸川区に接している。
市川駅はJR総武線快速の停車駅であり、秋葉原・東京といったオフィス街の駅までは電車で約20分の距離と通勤利便性がかなり高い。
そのほか、成田空港へ行きたい場合にも、京成線を利用すればそれほど苦労せずに移動できる。
一方で、例えば地価を比較すると江戸川区の小岩と市川市の差は大きい。
地価公示によると、東小岩6丁目にある住宅地の地価は384,000円/㎡だが、市川南4丁目にある住宅地の地価は314,000円/㎡となっている。
地価の差は物件価格や家賃にも反映されており、入居者の目線で見ると、市川市内は東京都心から近い割に家賃が安いと言える。
単身者やDINKS世帯など、働き盛りの世代に入居してほしいと考えている場合は特に、市川駅の周辺はおすすめだ。
前述のプロジェクトは2023年度から工事に着手するとのことで、建物の完成はまだ先の見込みだが、市川南のエリアで青田買い物件を探してみるのも良いのではないだろうか。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
取材・文:
(はたそうへい)