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神奈川県横須賀市の繁華街、横須賀中央駅前で再開発組合の結成認可申請。新たな街の顔を作れるか

都市計画・再開発(地域情報)/横浜・川崎・千葉・埼玉/首都圏 ニュース

2022/09/18 配信

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横須賀中央駅の様子。横浜や川崎と比較すると知名度には劣るものの、駅周辺の街は大きい。

周辺再開発の
第一歩となる見込み

神奈川県の三浦半島北東部に位置する横須賀市には、JR横須賀線の横須賀駅と京急電鉄の横須賀中央駅がある。

2つの駅は約2キロ離れており、どちらかというと都会的で人が集まっているのは横須賀中央駅の周辺だ。その横須賀中央駅の周辺で市街地再開発が進みつつある。

横須賀市は横須賀中央駅の東口前に当たるエリアを「横須賀中央駅周辺地区市街地総合再生計画区域」と位置付けており、再開発を促進している。

横須賀中央 再開発エリア
地図中の赤枠左下にあるのが横須賀中央駅。駅前の目抜き通りを囲むエリアが市街地総合再生区域の対象だ。

※引用:横須賀市

市街地総合再生区域の対象エリアは約26ヘクタールと広大だ。なお、当該エリアには商店街が広がっているほか、モアーズシティという駅直結の大型商業施設がある。

京浜急行の線路と国道16号(東京環状道路)との間に広がるエリアは、南神奈川のエリアで比較するとかなり活気がある方だ。

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横須賀中央駅の東口前に広がる光景。商店街は大きく車による交通量も多い。

一方で、駅の周辺には1955年~1965年など昭和中期に建設された建物が多く、市は防災性に課題があると考えている。

建物の更新があまり進まなかったのは、民間による土地利用がそれほど多くなかったからだ。

また、近年では大型商業施設の一部が閉館するなど、都市の縮小につながる動きも出てきている。

都市の魅力を高めて縮小に歯止めをかけるとともに、少子高齢化社会に向けて都市機能の集積を図りたいというのが横須賀市の考えだ。

特に、若松1丁目地区と若松1丁目北地区については再開発の動きが具体化しつつある。

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図の中で「検討区域」とされているエリアが若松1丁目地区で、その隣(「大滝町2丁目」表記の右下)が若松1丁目北地区だ。

※引用:横須賀市

若松1丁目は横須賀中央駅につながる歩道橋の目前にあるエリアで、若松1丁目北地区はそのすぐ隣に位置するエリアだ。エリアの広さはどちらも約0.6ヘクタール。

若松1丁目のエリアには「横須賀プライム」というショッピングセンターが建っており、100円ショップやドトールコーヒーなどの店舗が入っている。

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駅前歩道橋から見た光景。写真の右手に写っているのが横須賀プライム。1960年代に建設された建物で、これまでに建て替えなどは行われていない。

若松1丁目の再開発は、実質的にこの横須賀プライムと隣接する雑居ビルの建て替えに該当する。

横須賀プライムは位置的には横須賀中央駅の目前であり街の玄関口にあたるので、再開発が完了すれば街の印象は大きく変わるだろう。

若松1丁目のエリアについては2022年8月に再開発組合設立認可申請があった。申請に伴って事業計画の縦覧があり、9月8日に計画縦覧が終了している。

現在建設が計画されているのは、地下1階・地上33階建ての建物で、地下1階が駐車場・1階~4階が店舗・6階~10階がホテル・11階以上がマンションというもの。

横須賀プライムの閉館時期や建物の解体などについては明らかになっていないが、新たな建物の建設工事は2025年10月から2028年7月までが予定されている。

なお、若松1丁目北地区については再開発に向けた業務委託先の選定が行われ、2022年7月30日にURリンケージが委託先として選出された。

北地区の方では、再開発建物の詳細などが決まるのはまだ少し先になりそうだ。

商業施設の閉館や少子高齢化の対応と聞くと、投資エリアとしては将来性が少し心配になるかもしれない。

しかしながら、横須賀中央駅前には米軍基地があり、周辺エリアの人口減少に左右されない賃貸需要がある。

神奈川県における投資エリアとしては横浜や川崎に注目が集まりがちだが、双方と比較すれば横須賀の物件は安く、前述した特長を考慮すればインカム狙いの投資にも適していると言えるだろう。

安定性を考慮して横須賀中央駅周辺で賃貸物件を探してみるのも良いのではないだろうか。

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取材・文:秦創平(はたそうへい)

https://writing-portfolio.com/

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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