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さいたま市が浦和駅周辺まちづくりビジョンを策定中。人口増加と教育水準の高さにも注目

都市計画・再開発(地域情報)/横浜・川崎・千葉・埼玉/首都圏 ニュース

2023/01/23 配信

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まちづくりビジョンにおいて都心と位置付けられている浦和駅南口の様子。

キーワードは
伝統・文化・風格のある都心

さいたま市は2023年1月に(仮称)浦和駅周辺まちづくりビジョン骨子案を策定・発表した。

ビジョン策定の背景には、2021年3月にさいたま市が「さいたま市総合振興計画」を作成したことがある。

特に浦和駅周辺はさいたま市の中における「都心」と位置付けられているため、浦和駅周辺にフォーカスしたまちづくりビジョンも策定されたということだ。

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浦和駅西口方面にあるさくら草通りの様子。

都心部のまちづくりビジョンを官民が共有することによって、効果的・効率的なまちづくりを進めることが狙いとされている。

将来像として2050年に目指すべき姿が想定されており、今すぐに何かが変わるというものではない。

しかし、将来像の実現に向けたアクション・プロジェクトは2023年度以降に検討・実施される予定であり、都市開発の大枠が随時更新されていくことはポジティブに捉えられるだろう。

なお、具体的な検討対象範囲はJR浦和駅・北浦和駅・埼玉県庁・さいたま市役所等を含むエリアとなっている。

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周辺に埼玉県庁やさいたま市役所があるため、特に浦和駅の方は範囲が広い。

※引用:さいたま市

2050年のまちの将来像としては「洗練された伝統と感性豊かな文化が息づく、風格で魅了する都心地区」がキャッチコピーとなった。

浦和市の現状と
地元住民が持つニーズ

市が作成した資料には、浦和市の現状分析として人口に関するものも記載されている。

浦和駅周辺ではさいたま市全体の傾向よりも急激なペースで人口・世帯数が増加しているという。

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人口密度は特に、大幅に上昇している様子が伺える。

※引用:さいたま市

なお、不動産投資の観点から見ると、以下3点の情報は特に有用だ。

  • 昼間人口割合が低くベッドタウンとしての性格を有している
  • 外国人人口が年々増加傾向にある
  • 東京都からの転入割合が多く、その中心は30代~40代のファミリー層

つまり、浦和駅周辺では、駅近など交通利便性が高くファミリー向けの物件に投資すると、空室リスクを抑制できて計算が立つと言えるだろう。また、外国人の入居を見据えた投資も可能性を持っている。

ちなみに、リクルートが発表した「住みたい街(駅)ランキング首都圏版」で5位に入るなど、浦和は街としての人気が高い。

選ばれる理由として挙がっているのは、交通の便が良いことや教育環境の良さなどだ。

浦和駅から東京駅または新宿駅まではどちらも30分前後で行ける。通勤に関する交通利便性の高さがエリアの人気に直結していると言えるだろう。

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湘南新宿ラインは首都圏を南北に貫く大動脈とも言えるような路線だ。

一方で、今後の街づくりにおける課題としては、例えば以下のようなポイントが挙げられている。

  • 文教都市としての認知度や知名度が低い
  • 都市としての回遊性が低く、地元の名所に行ったことのある地元民が少ない

教育水準という観点で浦和駅・北浦和駅周辺を見ると、北浦和駅の方には公立浦和高校・浦和駅の南側には浦和第一女子高校がある。どちらも2023年時点で偏差値70を超える埼玉県内トップクラスの高校だ。

浦和が住みたい街ランキング上位に入っている理由には、それなりの裏付けがあると言える。

しかし、浦和のイメージというと、Jリーグの浦和レッズに関するニュースも多いせいか、スポーツに関するものが目立つ印象はぬぐえない。

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浦和と聞くと「サッカーの街」とイメージする人も多いのではないだろうか。

スポーツだけではなく、教育水準の高さもアピールしていくことが今後の課題とされている。

都市としての回遊性に関しては、浦和駅西口側は概ね市街地の骨格が形成されているものの、駅東側はまだ狭い道路も多く不十分な状態だ。

もともと公共交通の利便性は高いため、今後は駅東側のエリアにおいても道路整備を進めることなどが課題とされている。

市が作成している資料の内容には抽象的なものが多く、具体的な施策が決まっていくのはまだこれからだ。

しかし、浦和駅周辺は現状でもすでに大きなポテンシャルを持っているため、長期的な目線をもって物件を探してみるのも良いのではないだろうか。

取材・文:秦創平(はたそうへい)

秦創平

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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