
最先端の環境技術を土台とした
日本が誇るサステナブルシティ
野村不動産、三菱商事など複数の企業が参画し、2011年に着工、2014年に竣工した「ふなばしの森シティ」(所在地:千葉県船橋市北本町 1 丁目 811 番 2 他)。
JR 総武線「船橋」駅から徒歩 14 分、東武アーバンパークライン「新船橋」駅から徒歩 1 分、東葉高速線「東海神」駅から徒歩 6 分の場所にあり、その敷地面積は約17.6ヘクタール。
分譲マンション1,497戸、戸建住宅42戸の住宅のほか、「イオンモール船橋」や「イオンタウン新船橋」などの商業施設や医療施設、子育て施設など、長く住むために必要な施設がコンパクトにまとまった街だ。
先進の環境技術や情報通信技術の導入や居住者コミュニティによる環境価値の持続化で環境価値を創出する取り組み「スマートシェア・タウン構想」は開発当初から注目を集めており、過去には国土交通省が推進する平成23年度「住宅・建築物省CO2先導事業」にも認定されている。
環境配慮型街づくりプロジェクトとして、その街づくりは海外からも注目され、2013年にはスペイン国バルセロナ市で開催されたスマートシティエキスポ国際会議において「ワールドスマートシティ・アワード」プロジェクト部門賞も受賞した。


フランス国外において世界初
「エコカルティエ認証」ステップを4獲得
そして昨年、2022年12月、この「ふなばしの森シティ」の街づくりがフランス政府、住宅・持続的居住省が推進する「エコカルティエ認証(Label EcoQuartier 環境配慮型地区認証)」の最終段階であるステップ4を獲得したことで、この街がまた注目を集めることとなった。
2016 年にはステップ3をフランス国外において世界で初めて取得したことでも話題となったが、今回はさらに上の評価を得た結果に。ステップ4の獲得はフランス国外において世界初という快挙である。

「エコカルティエ認証」とは、持続可能なまちづくりによって質の高い暮らしを実現することを目的に、模範的な事業に対してフランス 政府住宅・持続的居住省が認証するもの。
昨年12月に発表されたリリースによれば、同認証は4 段階で審査されるそう。フランス国内では 500 を超えるプロジェクトがエントリーしており、そのうちステップ1、2 の段階に計440 プロジェクト、ステップ 3 に78 プロジェクト、ステップ 4 には 16 プロジェクトが進んでいるとのことだ。
今回の認定では、「評価と改善の継続的なプロセスが行われていること」「プロジェクトが地域および開発者の双方に対し行動の変容と意識の変化をもたらしたこと」「 住民の活力が感じられること」「共に生きる事やインクルージョンに重点を置いた生活の質を向上させるための取組」 「防災に関する熱心な取組」などが評価されたという。
官民が一体となり、環境負荷だけでなく、住む人のコミュニィづくりにも注力している「ふなばしの森シティ」プロジェクト。
「エコカルティエ認証(Label EcoQuartier 環境配慮型地区認証)」ステップ4を獲得したことで、今後も引き続き国内外から大きな注目を集めることになりそうだ。
健美家編集部(協力:
(さいとうかずみ))