
2023年3月18日に開業
JR東日本は、東京駅から千葉県の蘇我駅までをつなぐ京葉線の新駅となる幕張豊砂駅(まくはりとよすなえき)を3月18日に開業した。
幕張豊砂駅は、幕張メッセのある海浜幕張駅と新習志野駅との間に位置している。駅を出てすぐ目につくのは、イオンモール幕張新都心だ。

ペデストリアンデッキで駅とつながっている、というわけではないが、駅を出て1〜2分も歩けば店内へ入れるようになっている。
2023年4月時点では、駅前にはイオンモールとロータリーしかないが、イオンモールのインパクトがとても大きいため「何もない」という印象はあまり受けない。
なお、イオンモール幕張新都心は敷地面積約192,000uとなっており、その広さは東京ドーム約4.1個分だ。建物は3棟、モールは4つのエリアに分かれており、2023年4月現在の店舗数は265。

さらに、イオンモールの隣にはコストコホールセール幕張倉庫店があり、幕張豊砂駅前の商業施設はかなり充実していると言って良いだろう。

平日の日中でもイオンモールとコストコには多くの人が集まっており、幕張豊砂駅で降りる乗客の数もかなり多い印象を受ける。
幕張豊砂駅ができる前は、イオンやコストコに行くためには、車で行くか海浜幕張駅から安価で乗れるバスに乗っていくしかなかった。
コストコは大容量の商品を安価で購入できることが特徴的なショッピングモールなので、大量の購入品を持ち帰るためには車の方が便利だ。
しかし、イオンモール幕張新都心は、越谷にあるイオンレイクタウンを除けば首都圏最大級のショッピングモールとなっている。

イオンモールを訪問する人にとっては、新駅開業はかなり利便性向上に貢献していると言えるだろう。
なお、イオンモールの西側にはラウンドワン習志野店があり、幕張豊砂駅周辺はファミリー層や若い人を集めやすい環境が整っている。

ちなみに、幕張豊砂駅前にはまだ工事中の敷地が残っており、JRグループのビジネスホテルであるホテルメッツ幕張豊砂(仮称)が建設中だ。

これまで、幕張周辺エリアはビジネス街の色合いが強く、ZOZOマリンスタジアムや幕張メッセでイベントがないときは、あまり人が集まる環境が整っていなかった。
しかし、新駅の完成によってイオンモールへ行きやすくなったことで、人の集まる環境が整ってきたと言えるだろう。
狙いは京葉線沿線の東側か
新駅開業で利便性が非常に高くなった幕張だが、幕張豊砂・海浜幕張の近辺には住宅街と言えるエリアがあまりない。
となると、狙い目となるのは京葉線沿線の他の駅周辺エリアだ。西側は幕張豊砂駅の2駅隣に南船橋駅があり、南船橋駅前にはららぽーとTOKYO BAYがある。
しかし、東側には目立った商業施設が見当たらない。なお、JR千葉駅は京葉線の停車駅ではないが、千葉駅からはモノレールで京葉線の千葉みなと駅へ行ける。
幕張からは少し距離があるものの、千葉駅周辺も含めて東側で物件を物色してみるのも良いのではないだろうか。
取材・文:
(はたそうへい)