
※引用:イオンモール株式会社
4月28日にグランドオープン
全国でショッピングモール等の事業を展開するイオンモール株式会社は、2023年4月28日に、神奈川県西部の平塚市大神で「THE OUTLETS SHONAN HIRATSUKA(ジ アウトレット 湘南平塚)」をオープンした。
新商業施設は、平塚市北部にある「ツインシティ大神地区」の中に位置している。

※引用:イオンモール株式会社
ツインシティ大神は、もともとは田畑が広がっていた約68.8ヘクタールのエリアで、現在では土地区画整理事業が進行中だ。
イオンのほかにも三井不動産や大和ハウス工業など複数の企業が誘致されており、2030年3月末に事業が完了する予定。
土地区画整理事業の内容については、過去にこちらの記事でも紹介している。
イオンモールや新幹線の新駅誘致も!神奈川県平塚市で大規模な土地区画整理事業が進行中。
イオンが発表したプレスリリースによると、新商業施設の規模は、敷地面積が約13万1,000u・総賃貸面積が約33,000uで階高が2階建てとなっている。

※引用:イオンモール株式会社
平塚駅の方にある「三井ショッピングパーク ららぽーと平塚」と比較すると、新商業施設は敷地が約5万u広く、賃貸面積(ららぽーと平塚の店舗面積と比較)は約3万u狭い。
ららぽーと平塚の方が平塚駅に近く、新商業施設は平塚駅から遠いため駐車場に敷地面積を割いていると考えられる。

引用:三井不動産
現時点での店舗数は146であり、施設内の店舗は飲食店・衣料品店・アウトドア用品店・家具雑貨店など様々だ。
産官学連携の取り組みが特長
新商業施設の特長は大規模商業施設ということだけではない。イオンモールのプレスリリースでは、産官学と連携した地域振興の取り組みが紹介されている。
「産」の取り組みとして、新商業施設は平塚市をホームタウンの1つとするJリーグの湘南ベルマーレと、オフィシャルクラブパートナー契約を締結した。
パートナー契約の締結によって、双方のプロモーションやイベントなどを、連携して企画していくことが決まっているという。
また、新商業施設の隣接エリアにはフットサルコートが3面作られており、このフットサルコートは湘南ベルマーレが監修したものだ。

※引用:イオンモール株式会社
さらには、プロ野球の横浜DeNAベイスターズともオフィシャルスポンサー契約を締結済で、江ノ島にある新江ノ島水族館とも6月にイベントを共催する予定となっている。
「官」の取り組みとしては、商業施設に隣接する公園のネーミングライツを取得、施設管理への協力と運営に関わることが決定済だ。

※引用:イオンモール株式会社
公園では周辺地域と連携したお祭りや、イベント市場などを開催する予定。
そのほか、商業施設内のフードコートエリアには平塚市図書館観衆の子ども向け図書館コーナーが設置されている。
「学」の取り組みとしては、平塚市内に湘南キャンパスを展開している東海大学と連携覚書を締結しており、地域社会の発展や人材育成などを進める予定。
神奈川県というと、川崎市内と横浜市内に注目が集まりがちだが、近年では平塚市も都市開発が進んでおり、湘南エリアの都心になりつつある。
横浜・川崎市内に勤める人の入居を狙って、平塚市内で物件を物色するのも良いのではないだろうか。
取材・文:
(はたそうへい)