
※引用:ジョイフル本田
大規模な郊外型ショッピングモール
茨城県土浦市に本社を置き、関東圏で合計24店舗を展開するジョイフル本田は、群馬県前橋市の北にあたる北群馬郡吉岡町で、「ジョイホンパーク吉岡」を4月26日にオープンした。
出店場所はJR上越線の群馬総社駅(ぐんまそうじゃえき)から近いが、前橋駅からでも車で20分の距離にある。

※引用:ジョイフル本田
敷地面積は131,852u(東京ドーム2.8個分)と広大であり、敷設されている駐車場が2,099台分と非常に多いことから、前橋駅周辺を含む広域からの集客を意識していると考えられる。
ジョイフル本田のプレスリリースには「超大型店舗の新規開店は12年ぶり」という旨の記載もあり、地域全体を見渡してもこれほど大規模な商業施設がオープンすることはあまり多くない。
敷地内に展開される店舗数は、ジョイフル本田が出店するジョイホン本田店とその他のテナント43店舗を合わせて合計44店舗だ。

※引用:ジョイフル本田
プレスリリースではテナントについても発表されており、アパレルのジーユー(ユニクロのグループ企業)・家電量販店のヤマダデンキ・飲食店の築地銀だこなど、多彩なテナントが入っている。

※引用:ジョイフル本田
地方都市の街中でもよく見かけるチェーン店が多く、エリア初出店などの目新しさよりは、ファミリー層などに向けたなじみ深さを意識しているようだ。
Googleの口コミを見ると「ゴールデンウィーク初日には開店後1時間程度で駐車場が満車になっていた」というものもあり、連休効果もあって盛況となっている様子が伺える。
新たな大型商業施設のオープンには、地元住民からも高い関心が寄せられていると言えるだろう。
なお、ジョイフル本田は、群馬県と埼玉県との県境に当たる太田市新田市野井町(おおたし にったいちのいちょう)にも、新田店を展開している。

※引用:ジョイフル本田
Googleでは新田店と新店舗を比較している口コミや「新田店によく行っている」という口コミも散見されるため、群馬県民にとってジョイフル本田は日常生活に浸透している店舗であるようだ。
新田店は前橋駅から車で40分〜50分の距離にあり、群馬の都心からは少し遠い。
遠いと言えども口コミで比較対象として名前が挙がることを考えれば、ジョイフル本田の集客力は強いと言えるだろう。
今後は地域振興に関する事業の展開を期待
2023年時点のジョイフル本田は、まだ関東圏のローカルチェーン店だ。全国展開しているイオンなどと比較すれば、新規出店が与えるインパクトはそこまで大きくない。
例えばイオンがジョイホンパーク吉岡と同等規模の店舗を新規出店するならば、ただ出店するだけではなく、何かしら地域共創につながる取り組みをすることもあるだろう。

※引用:イオンモール
ジョイホンパーク吉岡のオープンを伝えるプレスリリースには環境配慮に関する取り組みこそ記載されているものの、それ以外の取り組みについては特に記載がない。
一方で、今後も新規出店を計画するほか、既存店舗との連携によって地域での存在感を高めていきたい旨が書かれている。
地域活性化に貢献するとともに、将来的にはより一層の地域振興につながる事業が展開されることも期待したい。
取材・文:
(はたそうへい)