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横浜市が「上瀬谷ライン」に代わる新交通の整備を発表。再開発が進むエリアの発展に深く関わる

都市計画・再開発(地域情報)/横浜・川崎・千葉・埼玉/首都圏 ニュース

2024/05/19 配信

米軍施設跡地と相鉄線瀬谷駅を結ぶ交通網

瀬谷区は神奈川県横浜市に最西部に位置する、南北細長い地形が特徴のエリアだ。農業地帯として発展し、大正時代に神中鉄道(現在の相鉄本線)が開通したことで住宅地となり、田園・農村都市かつ東京・横浜など都心部のベッドタウン的な性格が加わったまちとして発展を遂げてきた。

横浜市でもっとも緑が多く落ち着いた環境が特徴の瀬谷区。人口は1969年の区制施行時点の約7万人から増加を続け、78年に10万人を突破。以降は12万人台で推移している。画像は瀬谷駅。
横浜市でもっとも緑が多く落ち着いた環境が特徴の瀬谷区。人口は1969年の区制施行時点の約7万人から増加を続け、78年に10万人を突破。以降は12万人台で推移している。画像は瀬谷駅。

区内には相模鉄道相鉄本線の瀬谷駅と三ツ境駅が通っており、現在はJRや東急東横線の直通運行も始まったことから、都心部へのアクセスは格段によくなった。駅前にはショッピングモールも栄え、日常の買い物にも困らない。

そんな瀬谷区だが、横浜市は道路混雑の抑制や交通利便性の向上、将来的には誰もが移動しやすい持続か可能な地域交通を目指し、瀬谷駅を起点とする新たな交通ネットワークを構築すると発表。そのうち、瀬谷駅から旧上瀬谷通信施設(瀬谷区・旭区)までの約2㎞にはバス専用道路を設けるという。

新たな交通整備事業のイメージ図。瀬谷と上瀬谷での新たな輸送システムの導入や、周辺道路を活用した複数の鉄道路線とつながるバス路線の充実などにより、市西部地域の交通ネットワークの構築を目指す。 画像出典:横浜市
新たな交通整備事業のイメージ図。瀬谷と上瀬谷での新たな輸送システムの導入や、周辺道路を活用した複数の鉄道路線とつながるバス路線の充実などにより、市西部地域の交通ネットワークの構築を目指す。
画像出典:横浜市

旧上瀬谷通信施設は2015年に返還された米軍施設の跡地で、面積は約242haと首都圏でも貴重な広大な土地。2027年3月には「GREEN×EXPO 2027」(横浜国際園芸博覧会)の開催が予定されており、31年には三菱地所が次世代型テーマパークを核とした複合施設の建設を予定している。

同施設と瀬谷駅を結ぶ専用道は地下トンネルで設けられ、次世代技術(自動運転・隊列走行)を活用したバスによるあらたな輸送システムの導入を目指す。

道路混雑の影響を受けない専用道路を整備し、連結バウが最大3台で隊列走行することで運転手の省人化を図り、多くの来街者を円滑に輸送するシステムを実現する。

将来的には実証実験が進められているバスの自動運転技術の導入を目指し、調査・検討を進めるという。事業費は約466億円で、そのうち半額は国費などの活用を検討する。

瀬谷~上瀬谷間の輸送システムのイメージ 画像出典:横浜市
瀬谷~上瀬谷間の輸送システムのイメージ
画像出典:横浜市

専用道の工事は国際園芸博覧会の終了後から始め、先述した次世代型テーマパークの開業と同時期の運行開始を目指す。

同施設の訪問客は年間1500万人を見込んでおり、安定的に多くの人を輸送できる専用道路とバスの果たす役割は大きい。また、旧通信施設跡地には物流施設なども建設されており、通勤利用も想定される。

将来的には長津田や十日市場、いずみ野、立場方面にもバス路線を延伸

瀬谷から上瀬谷までの新交通システムに関しては、「上瀬谷ライン」と呼ばれる鉄軌道が計画されており、当初は2022年度に着工、2026年度の開業を予定。

市は横浜シーサイドラインに事業参画を要請していたが採算性の問題で暗礁に乗り上げ、21年に事業は無期限で延期していた。

今回の専用道路はその代わりになるものだ。ちなみに、国際園芸博覧会の開催中は瀬谷・三ツ境・十日市場・南町田グランベリーパークの4駅からシャトルバス輸送が計画されている。

将来的には環状4号線でつながる上瀬谷よりも北にあるJR横浜線の長津田駅や十日市場駅、南は地下鉄ブルーラインの立場駅(泉区)、相鉄いずみ野線のいずみ中央駅方面にも一般道を延伸させ、横浜市西部を南北に結ぶ構想も描いている。

これにより複数の鉄道路線を連結させる交通ネットワークを形成するのが狙いだ。

また、通信施設跡地の北西部を走る東名高速道路にも新たなインターチェンジを30年代前半に整備する予定で、テーマパークや物流施設へのアクセス性を向上させるという。

立場~瀬谷~十日市場には、郊外部住宅を構成する大規模団地が複数あり、同地域を走る環状4号線沿線には、旭区・緑区・瀬谷区・泉区の総人口の約3割以上にあたる約22万人が住んでいる。

一方、市西部地域の鉄道路線は東西方向に敷設されており、南北方向の交通ネットワークは脆弱で、交通空白地域が存在している。新たなインフラを整備することで、さらに暮らしやすい地域になっていくだろう。

健美家編集部(協力:大正谷成晴(おしょうだにしげはる))

大正谷成晴

■ 主な経歴

フリーランスの編集・ライター。
不動産投資、株式投資、投資信託、FXなどマネー関連、ビジネス全般、働き方、副業、クレジットカード、医療・介護など、幅広いジャンルで取材・執筆を行っている。

■ 主な著書

  • 『決定版 1万円からはじめるFX超入門』(かんき出版)

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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