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JR東日本南武線の連続立体交差事業が本格化。矢向駅~武蔵小杉駅間にある9つの踏切を撤去

都市計画・再開発(地域情報)/横浜・川崎・千葉・埼玉/首都圏 ニュース

2024/06/22 配信

川崎市の形に沿うように走る活況路線

南武線は神奈川県川崎市の川崎駅と東京都立川市の立川駅を結ぶ、JR東日本の路線。路線距離は35.5㎞で、細長い川崎市の地形に沿うように走っているのが特徴だ。

尻手駅と浜川崎駅、同駅と鶴見駅を結ぶ(旅客営業なし)支線も持つ南武線。市内においては川崎駅付近と臨海地区と多摩区などの北部地域を結ぶ唯一の交通機関だ。画像は平間駅。
尻手駅と浜川崎駅、同駅と鶴見駅を結ぶ(旅客営業なし)支線も持つ南武線。市内においては川崎駅付近と臨海地区と多摩区などの北部地域を結ぶ唯一の交通機関だ。画像は平間駅。

多摩川の河原で採取した砂利の運搬を目的に開業した南武鉄道が礎であり、沿線に工場が進出したことで利用客が増加するも、1944年に国有化。

戦後の高度経済成長により東京都区部の人口が増加するに伴い、南武線沿線も私鉄との乗換駅から都市化が進み、武蔵溝ノ口や武蔵小杉沿線では工場が移転・閉鎖した敷地に高層マンションが数多く開発されるようになった。

沿線全体の鉄道利用者は増加傾向にあり、2011年からは快速運転も始まった。

朝の通勤ラッシュ時の混雑率はコロナ禍前で180%台にのぼり、2020年以降は120%以下で推移しているが、これでも他のJR路線より高い。

南武線は首都圏における主要通勤路線のひとつでありながら6両編成と短く、武蔵小杉駅のある中原区や幸区といった人口増加率の高い地域を走っている。

JR横須賀線や小田急線。京王線、東急東横線・田園都市線・大井町線といった多数の路線と接続しているのでおのずと利用客が多くなる。沿線に開発は今後も続き、混雑はなかなか収まりそうにない。

長編成化できないのは、ホームの両端に踏切がある駅があるからだ。現状は運転本数の増加で輸送力を高めるしかなく、2010年度からはラッシュ時に毎時25本の高頻度運転を行っている。

一方、これに伴う開かずの踏切の増加や地域の安全確保といった課題に対する取り組みも進めており、そのひとつが連続立体交差事業だ。

稲田堤駅~府中本町駅間は2015年度に事業を完了させたが、今年度中の都市計画決定や用地買収の進行が見込まれているのが矢向駅~武蔵小杉駅間だ。

対象区間は約4.5㎞で、鹿島田、平間、向河原の計3駅が高架となり、その間にある9か所の踏切がなくなる。

同区間では開かずの踏切に起因する国道409号などの渋滞や踏切遮断中の横断といった道路個通の課題、路線バスの速達性の低下、通学児童などの安全性の低下など地域の生活利性・生活環境に関する課題、差異が発生時の物資輸送を担う緊急輸送道路や広域避難場所への避難道路の確保など、災害に対する課題が顕在化しており、高架化により解決を目指す。

事業区間の平面図。踏切除去により交通円滑化や交通渋滞の緩和、生活利便性の向上、危険性の解消、高架化により創出された高架化空間の利用などの効果が期待できる。 画像出典:川崎市
事業区間の平面図。踏切除去により交通円滑化や交通渋滞の緩和、生活利便性の向上、危険性の解消、高架化により創出された高架化空間の利用などの効果が期待できる。
画像出典:川崎市

事業主体は川崎市で、総事業費は約1387億円を見込む。このうち工事費が約995億円、用地費が約311億円だという。2029年度に下り線高架化工事、2033年に上り線高架化工事に着工し、2039年度の上下線の工事完了を予定している、

高架化後のイメージ。高架橋の両脇には最大幅12mの都市計画道路と幅5mの自転車歩行者道路も新たに整備する。 画像出典:川崎市
高架化後のイメージ。高架橋の両脇には最大幅12mの都市計画道路と幅5mの自転車歩行者道路も新たに整備する。
画像出典:川崎市

向河原駅の近くにはNEC玉川事業所があり、鹿島田駅は再開発が目覚ましいエリア。

ちなみに、鹿島田駅前の「鹿島田踏切」ではピーク時の遮断時間は最大55分(2021年時点)と、あまりにも長い。高架化でさまざまな課題が解消されるとまちの付加価値は向上し、さらなる発展に期待が持てる。

谷保駅~立川駅間でも連続立体交差事業が進行中

谷保駅~立川駅間でも連続立体交差事業が進められている。方法は高架化とされ、実現すると19か所の踏切が除去されるそうだ。

昨年8月には都市計画素案説明会を実施し、現在は都市計画及び環境影響評価手続きを進めているところ。2026年度の都市計画決定、28年度の都市計画事業認可取得を目指し、事業期間は着手から13年間を予定している。

同区間でも1時間当たりの踏切遮断時間が30~40分の場所があり、自動車・歩行者のボトルネックになっている。少しでも早い高架化を望む地域住民もいるだろう。

このように、複数の区間で連続立体交差事業を進める南武線。川崎市を貫く鉄道は他になく、川崎駅や立川駅といったターミナル駅だけではなく、発展目覚ましい武蔵小杉エリア周辺も抜ける路線なだけに、今後のアップデートがどのような影響を及ぼすかも気になるところだ。

健美家編集部(協力:大正谷成晴(おしょうだにしげはる))

大正谷成晴

■ 主な経歴

フリーランスの編集・ライター。
不動産投資、株式投資、投資信託、FXなどマネー関連、ビジネス全般、働き方、副業、クレジットカード、医療・介護など、幅広いジャンルで取材・執筆を行っている。

■ 主な著書

  • 『決定版 1万円からはじめるFX超入門』(かんき出版)

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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