東京都と目黒区は目黒区上目黒一丁目のJR宿舎跡地(約0.8ha)の開発事業予定者として東京音楽大学を代表とするグループを選定した。
この土地は東急東横線中目黒駅と代官山駅の間、東急東横線線路にも近い場所にあり、旧鎌倉街道に接し、明治期には岩倉具視邸、大正以降は東武鉄道の根津邸だったという由緒ある場所。
その後、JRの所有を経て1995年に都と区が土地を取得、当初は公営住宅を建てる予定だったが、区の財政悪化などで土地を売却することに。
提案によると建物は地上3階、地下1階で音楽ホールや学生食堂、カフェ、図書館は一般利用もできるようにする。まちづくりに貢献するため、キャンパス内には交流広場を設置するほか、目黒区と防災協定を結び、災害時には避難者の受け入れにも協力する。音大という特徴をいかしてコンサートを開催するなどの予定もあるという。
売却価格は77億7000万円。今年9月頃に土地の売買契約を結び、建物の完成は2018年度を予定しているという。
健美家編集部(協力:中川寛子)