墨田区内を走る京成押上線下り線の京成曳舟駅周辺約1.5キロで進められた連続立体交差事業が2015年8月22日に完成。すでに工事を終了している上り線を含め、全線高架化が完了する。
これに伴い、明治通りとの交差点など、計6カ所の踏切がなくなり、慢性的だった同エリアの渋滞も解消される。高架化以前には朝夕のラッシュ時、最大で1時間に40分も踏切が遮断されていたものが、上り線の高架化で遮断時間は4割減、そして今回の下り線完成で踏切はなくなり、渋滞の原因も完全に解消する。
京成曳舟駅周辺では線路沿いに側道が整備中で、2016年度末にも完成予定。周辺ではタワーマンションや商業施設の建設も進んでおり、街の風景は徐々に変わりつつある。とはいえ、まだまだ古い木造家屋や接道に難のある住宅なども残されており、今後の開発の進展には期待がかかる。
特に高架下の有効活用については都、墨田区が意欲を示しており、鉄道事業者と連携して進むものと思われる。
健美家編集部(協力:中川寛子)