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連続立体交差でイメージ一新!東京の穴場路線「西武新宿線」・沼袋、新井薬師前が変わる

都市計画・再開発(地域情報)/東京 ニュース

2019/01/28 配信

西武新宿線はJR新宿駅の北、距離にして400mほど離れた西武新宿駅から埼玉県の本川越駅を繋ぐ全長47.5キロの路線。

沿線全体としては観光地川越を擁していることもあり、観光利用もかなりの割合を占めている
沿線全体としては観光地川越を擁していることもあり、観光利用もかなりの割合を占めている

西武新宿駅の手前で山手線、東京メトロ東西線の高田馬場駅と交差しており、都心への通勤・通学には高田馬場駅を利用する人も多い。

また、高田馬場には大学、専門学校などが集中していることから、西武新宿線は古くから学生が居住地として選ぶことが多い沿線のひとつ。単身者に人気がある路線というわけである。

現在工事が行われている区間の、都内全体との位置関係。郊外というほど遠くはない場所である
現在工事が行われている区間の、都内全体との位置関係。郊外というほど遠くはない場所である

ただ、西武新宿駅が新宿駅から離れていることから、全国的な認知度はさほど高くはなく、また、乗換がある分、利便性にもやや劣ると考えられている節があり、その分、家賃、住宅価格などが比較的手頃というメリットがある。途中まで並行して走る中央線と比べると、手頃さは際立っている。

駅舎を移動、線路を地下化する工事が行われている
沼袋駅では駅舎を移動、線路を地下化する工事が行われている

その西武新宿線の中井駅付近から野方駅付近までの約2.4キロの地下化工事が行われている。東京都が事業主体となり、中野区と西武鉄道が連携して行うもので、これにより、7カ所の踏切が除去され、交通渋滞が解消するほか、駅前広場や駅周辺道路の整備、地下化によって生まれた土地の利用などで周辺が大きく変わることが期待される。

駅として影響を大きく受けるのは新井薬師前駅、沼袋駅の2駅である。現在、両駅では駅舎の改良工事、地下化工事が行われており、一時的にちょっと不便な状況になる。

右手が駅改札。降りてすぐに線路沿いがこんな風景である。低未利用と言っても良い状況だ
右手が駅改札。降りてすぐに線路沿いがこんな風景である。低未利用と言っても良い状況だ

2駅のうち、今後の変化が大きいと見られるのは沼袋駅周辺だ。両駅周辺ともに駅周辺は細街路、路地が多く、古い住宅、ビルなどが密集している点は共通だが、新井薬師前は新井薬師の門前町で、その風情が今も残されている。毎月第一日曜日に開かれる骨董市や節分会、桜祭りその他人が集まるイベントもあり、人の流動性がある。

また、中央線中野駅からもさほど遠くないため、中野駅周辺では予算に合わないという選択で新井薬師前に家を借りる、買うという人もいる。歴史、周囲にプラスになる要因があるまちというわけである。

中野区の資料が示す、沼袋関周辺の問題点。区は地下化をきっかけにまちの防災問題を解決、活性化を図る考えだ
中野区の資料が示す、沼袋関周辺の問題点。区は地下化をきっかけにまちの防災問題を解決、活性化を図る考えだ

それに比べると沼袋は寺社は多いものの、新井薬師ほどには知名度はなく、またPRもされていない。周辺に選ばれやすいスポットがあるわけではなく、これまで変化するチャンスの無かったまちという言い方ができる。そこに変わるチャンスが到来するとしたら、これまで変化してこなかったまちのほうが大きく変わる可能性があるというわけだ。

特に駅前に広場ができ、駅舎が変わるなどでまちの顔が変わることによるイメージアップは大きい。多くの人はまちを選ぶ際、まちを歩いてではなく、駅前のイメージで決める。特に女性は駅前に細街路、飲食店が密集するまちを敬遠する傾向があるため、変化の影響は大きいと思われる。

西武鉄道は池袋線、新宿線を中心に複数路線を運行しているが、そのうち、池袋線は東京メトロ有楽町線、東京メトロ副都心線などとの乗り入れもあり、駅周辺の整備が早くから進んだ。駅前再開発でタワーマンションが建っている駅も少なくない。

それに比べると西武新宿線の駅前は長らく放置されてきた感がある。しかし、これまでがお手頃だったまちが底上げされるとなると、そこにチャンスがある。地下化、連続立体交差化の完成は当初2020年完成予定だったが、難工事部分があるとのことで、遅延の可能性が非常に高い。

それまでにこの沿線、特に沼袋駅周辺の可能性を探ってみるのはどうだろう。

健美家編集部(協力:中川寛子)

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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