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立川最後の巨大開発「GREEN SPRINGS」でニーズはどうなる?

都市計画・再開発/東京 ニュース

賑わう立川駅前
賑わう立川駅前

多摩エリアで今、もっともホットな地域といえば立川駅周辺だろう。日本にはたくさんの軍都と呼ばれたまちがあるが、そのうちでも立川は規模が大きく、現在も当時の影響がまちの骨格を作っている。

往時の陸軍立川飛行場や、航空工廠、研究所などは戦後に在日米軍基地となり、その後、返還されたのが1977年。広大な跡地利用が立川を変化させてきたのである。

ファーレ立川エリア。オフィスの他にホテルなどもあり、充実したパブリックアートでも知られている
ファーレ立川エリア。オフィスの他にホテルなどもあり、充実したパブリックアートでも知られている

多くの人が知っているのは昭和記念公園だが、駅前の再開発業務エリアファーレ立川(1994年竣工)も跡地を利用したものだし、さらに2010年に移転した立川市役所を含む、昭和記念公園東側の公共機関が集積した一画も同様。独立行政法人国立病院機構災害医療センターを始めとする、東京に有事があった際のバックアップ機能も含め、様々な機能が集積している。

ららぽーと立飛。
ららぽーと立川立飛。近くにはアリーナ立川立飛、ケーズ電気などもある

さらに2014年にIKEA立川、2015年にららぽーと立川立飛が続いて開業、駅周辺の賑わいが広がっている。そこにさらに新たに加わるのが多摩モノレール沿いのさんさんロードに面した新たな街区「GREEN SPRINGS」だ。

昭和記念公園とは道1本を隔てて向かい側、再開発エリアファーレ立川はモノレールを挟んで東側、IKEAの北側は業務エリアで、モノレール沿いにはららぽーとも。賑わいが凝縮された中心に立地することになる
昭和記念公園とは道1本を隔てて向かい側、再開発エリアファーレ立川はモノレールを挟んで東側、IKEAの北側は業務エリアで、モノレール沿いにはららぽーとも。賑わいが凝縮された中心に立地することになる

この街区は駅との近さ、全体で約3万900uという広さから考えると立川基地跡地を利用した最後の巨大開発と言える。すでに駅前には大型商業施設に商店街、さらには再開発エリアにオフィスやホテルなどが多数集積してきたが、それに加え、新たな機能をも重ねる開発と言えるのである。

具体的にはどのようなものができるか。

駅に最も近い一角には地元多摩で多数の起業を後押ししてきた地域金融の雄、多摩信用金庫の本店・本部が移転してくる。それ以外の建物は8棟。うち、3棟はオフィスになる。面白いのは各社に専用のテラスを設けているという点。都会とは異なる環境で仕事ができるオフィスが作られることになるわけだ。

ショップとレストランのみの棟も3棟。オフィス棟にもショップ、レストランは入ることになっているので、エリア全体で店の数はかなり増えることになる。

「まちの縁側」のような開放的な空間が計画されているが、これは建物が中央にある公園を囲むように細長いロの字状に配されるため。内側の緑をそれぞれの建物が享受できる仕組みなのである。オフィスのテラスも中庭に面していればプライバシーを確保した上で、緑と開放感が味わえるということだろう。

公園を中心に建物が配置される計画
公園を中心に建物が配置される計画

ホテルも1棟予定されている。SORANO HOTELは全客室50u超でバルコニーもあるというゆったりしたもので、コンセプトは、心にも体にも健やかであること=「ウェルビーイング」。ホテルサイトから察するに、立川に用事がある、必要だから滞在するのではなく、滞在することそのものを楽しんでもらうための場ということらしい。

そのため、ホテル屋上11階には約60m規模を誇るインフィニティプール、10階には温浴施設やサウナ、ジムが設置される。2フロアにまたがるスパからは目の前の昭和記念公園の緑、天気が良ければ遠くに富士山が望めるそうで、都心から30分足らずながらリゾート感覚が味わえるとのこと。遠くまでは行けないが、非日常を味わいたいというニーズをとらえたものというわけである。

緑の公園の向こうに多機能ホールがあるという形になる
緑の公園を中心に様々な施設が配される計画

そしてもうひとつ、目玉となっているのが、建物内外がつながる多摩地区最大の2,500席規模の次世代型多機能ホール「TACHIKAWA STAGE GARDEN」。2階席の後方を開放すると屋内ステージ(客席数2,448席予定)と屋外ステージ(収容人数628人予定)とがつながり、屋内外を一体で利用することができるユニークな構造が特徴という。

高性能なスピーカーやフレキシブルな客席形状を持ち、ホール規模のツアーにも、スタンディングでの大型ライブにも対応可能。民間運営ならではの制約の少ない運営スタイルで、24時間365日対応、ロングラン公演も可能、仮組・リハーサルから本番まで対応するとして、これまでの多摩にないイベントを可能にしている。

それ以外にも3組の招待作家と5組の公募作家によるパブリックアートの設置や、多摩産材の利用、エリアマネジメントの導入など芸術、歴史、地域に配慮のある計画となっており、全体として面白い区画になりそうである。

2019年7月末時点での工事の状況。だいぶ、姿が見えてきている
2019年7月末時点での工事の状況。だいぶ、姿が見えてきている

では、これが立川周辺にどのような影響を及ぼすか。ひとつは多摩モノレール沿線の魅力増進に大きく寄与することだ。首都圏では多摩エリアに限らず、東西方向の交通はあるが、南北方向の交通が遅れてきた。

南北交通として重宝な多摩モノレール。その要が立川だ
南北交通として重宝な多摩モノレール。その要が立川だ

その中にあって多摩モノレールは多摩地域を繋ぐ役割があり、立川が多摩の他の地域よりも発展してきたのはそのためもある。沿線にはすでに前述のIKEA、ららぽーと以外にも大型店、娯楽施設、ホールなど多数の住んでいる人たちには魅力的な施設があり、それがさらにパワーアップする。都心からは認知度の低いエリアだが、さて、そのままの認識で良いか。

多摩モノレール以外では南武線西国立、青梅線西立川などと立川間のエリアの注目も集まりそうだ。いずれの駅も繁華とは言えない場所だが、公共施設、病院などは揃っており、立川まで出ればなんでも揃う。のんびりした風情のまちでもあり、まだまだ、これから変わる余地はある。

中心部には都心に近い賑わいがあり、周辺から多くの人を集めるまち、立川。一度、チェックしてみても面白いと思う。

健美家編集部(協力:中川寛子)

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