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五反田駅前に商業施設やホテルが続々とオープン。「ゆうぽうと」も再開発の真っただ中。変わりゆく五反田のいま。

都市計画・再開発(地域情報)/東京 ニュース

2020/11/07 配信

歓楽街からITベンチャーの集積地へ
自治体も支援に乗り出した

五反田駅は東京都品川区北部にあり、JR山手線と東急池上線、都営地下鉄浅草線が乗り入れている。

山手線を境に内側を東五反田、外側を西五反田と呼び、東京都のいわゆる「城南地区」の中核として存在感を発揮していて、駅周辺から西方面にはポーラや学研ホールディングス、TOCなどの大手企業が本社を構え、かつてはソニー本社(現在は御殿山テクノロジーセンター)の最寄り駅だったことも。

駅東口周辺は、飲食店のほか風俗店、ファッションホテルが集まる「五反田有楽街」が広がり、その周囲には島津山、池田山、御殿山と呼ばれる高級住宅街が点在している。

そんな、ビジネス、歓楽、住宅の三要素が揃ったエリアでいま、再開発が急ピッチで進められているという。

JR山手線など3路線が乗り入れる五反田駅。今年3月には駅直結の商業施設がオープンした。
JR山手線など3路線が乗り入れる五反田駅。今年3月には駅直結の商業施設がオープンした。

五反田といえば、どちからというと夜の街のイメージで、有楽街の一帯は夜になると酔客たちが集まってくる(いまは新型コロナの影響で減っているだろうが)。

一方で、先述のように大手企業が本社を構えていたり、立正大学や清泉女子大学など有名大学のキャンパスもあり、ビジネス街と学生街の両面も兼ね備えている。

近年は、テナント代の安さや、新幹線のある品川駅や東京駅、羽田空港へのアクセス、地下鉄浅草線を使えば成田空港への直行便もあることから、ITベンチャーやスタートアップ企業が集まるように。

アメリカのシリコンバレーにならい「五反田バレー」と呼ばれる、一大集積地になっている。品川区も五反田バレーのブランディングに寄与する事業を支援する「五反田バレー魅力発信事業」を始めたほどだ。

こうした変化に伴ってか、五反田駅近辺ではいくつもの再開発プロジェクトが進められてきた。

2018年6月には駅から徒歩3分の距離に、三井ガーデンホテルが開業。スカイロビーと最上階の展望露天風呂から都内の景色を一望できるつくりは五反田のホテルに珍しく、話題になった。

19年5月には、五反田で創業したものの、しばらくは千代田区に本社を移転していた、レンタカーやパーキングなどのサービスを展開するパーク24が西五反田に返り咲くことに。こうしたホテル・オフィスビルの建て替え・新築が相次いでいる。

今年3月には、駅直結の商業施設「アトレ五反田2」と「ホテルメッツ五反田」が駅東口にオープンした。建物は地上10階建てで、1~3階に飲食店やアパレル店などが入り、3~10階にホテルが入居する。

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ホテルメッツ五反田と飲食店などが入るアトレ五反田2。ユニクロやプロント、QBハウス、銀行ATMなど、生活密着型のテナントが目立つ。

4月には同じく駅と隣接する商業施設の「レミィ五反田」が施設名を「五反田東急スクエア」にリニューアル。建物はグレーとブラウンを基調としたカラーラングに改装し、以前よりもスタイリッシュな雰囲気に。テナントも新規出店や改装をして、新たなスタートを切った。

駅前の歩道橋から撮影。右手が4月にリニューアルした、五反田東急スクエア。1階にはデリ、地下にはスーパー、2回より上はコスメやファッション、フード関係のテナントが入居している。
駅前の歩道橋から撮影。画像左手が4月にリニューアルした、五反田東急スクエア。1階にはデリ、地下にはスーパー、2回より上はコスメやファッション、フード関係のテナントが入居している。

駅西口では大きな再開発プロジェクトが進行中
池上線高架下は横丁が定着

駅の西口でも大規模な再開発が始まっている。そのひとつが、ホテルや結婚式場、会議室、トレーニングジムが入っていた複合施設の「ゆうぽうと」の建て替え計画だ。

同施設は15年9月に閉館、18年6月には解体工事が完了していたが、昨年9月に跡地開発計画の概要が明らかに。

事業主は日本郵政子会社の日本郵政不動産で、地上21階、地下3階建ての複合施設を建設すると発表した。下層階には多目的ホールや飲食中心の商業施設、シェアオフィスを設置し、高層階には1フロア1000坪のオフィスフロアやホテルを設けるという。23年春に開業予定だ。

新施設が建築中の、ゆうぽうと跡地。五反田駅というよりは、東急池上線の大崎広小路駅のそば。近隣には有名ラーメン店や焼き肉店など飲食店が立ち並び、多くのベンチャー企業がオフィスを構えている。
新施設が建築中の、ゆうぽうと跡地。五反田駅というよりは、東急池上線の大崎広小路駅のそば。近隣には有名ラーメン店や焼き肉店など飲食店が立ち並び、多くのベンチャー企業がオフィスを構えている。

東急池上線五反田駅から大崎広小路駅間の「五反田高架下」には、有名お笑い芸能人がオーナーのたこ焼き店をはじめとする飲食店、自転車通勤やロードバイク人気の高まりを受けて、自転車をメインにしたライフスタイルショップなどが軒を連ねている。

とてもオシャレな一角で、五反田のイメージを一新するのにひと役買っている施設だ。

大崎広小路駅側から臨む、五反田高架下。青果店やライフスタイルショップ、飲食店が高架下に並んでいる。
大崎広小路駅側から臨む、五反田高架下。青果店やライフスタイルショップ、飲食店が高架下に並んでいる。

このように、五反田駅周辺では電鉄系による再開発が進み、その周辺でも大規模なプロジェクトが進められている。スタートアップの聖地として、多くのベンチャーがオフィスを構えるTOCビルもかなり老朽化していて、再開発計画が持ち上がっているそうだ。

今年9月には、事業協力者として五洋建設、事業コンサルタントとしてURリンケージが参画する、「東五反田一丁目地区市街地再開発準備組合」が発足し、品川区は21年度以降に、地元関係者の意見を聞きながら、まちづくりの方針をまとめる計画だ。東口にはバスターミナルがあり、その奥には有楽街が広がっている。再開発により、駅前の景色はさらに変わるだろう。

また、五反田駅に乗り入れている東急池上線は商店街で有名な戸越銀座、さらには旗の台、雪が谷大塚、池上を抜けて蒲田駅へ。

都営浅草線も戸越から中延、西馬込へと抜ける。両方が住宅地を通っていて、現状はさほど家賃が高くなく、ファミリーから単身者向けの物件が幅広く揃うこともあり人気の賃貸エリアだが、五反田で働くビジネスパーソンが増えると、より注目される可能性は高い。五反田を中心とする城南地区の進化は、まさにこれからだ。

健美家編集部(協力:大正谷成晴)

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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