西小山といえば、東京都品川区にある東急目黒線の駅。
品川区でもっとも西にある駅で、目黒区と大田区に区境に近い場所にある。2006年7月に鉄道は地下化して、現在は駅ビルが建ち、タクシーなどが停車するロータリーも駅前に広がっている。そんな同所に、新たな商業施設が誕生して話題だ。
武蔵小山と洗足に挟まれた住宅街に
コンテナを使った商業施設がオープン
目黒側には東京で最も長いアーケード商店街の「武蔵小山商店街パルム」やタワマンが新たな街のシンボルになった武蔵小山、日吉側には高級住宅街が広がる洗足があることから、あまり有名ではないかもしれないが、2019年度の1日平均乗降人数は3万7342人と、目黒線13駅のうち5位の規模を誇る。
駅周辺には「西小山パテオ」や「西小山にこま通り商店街」、「西小山ニコニコ通り商店街」など、下町情緒が残る複数の商店街も。さらに昨年11月にオープンしたのが、コンテナを使ったユニークなスタイルの商業施設、「Craft Village NISHIKOYAMA(クラフトビレッジ西小山)」だ。
「Craft Village NISHIKOYAMA」は、地域のまちづくりや賑わい創出のために生まれた施設で、レストランやベーカリーなど個性的な飲食店がテナントとして入居。地元商店街などが活用できるブースもあり、地元と連携したイベント・ワークショップなども開催するという。
施設1階には「HAJIMARI HIROBA」と名付けられた広場があり、2階は広いテラス席を用意。テントなども設置されていて、ゆっくり飲食を楽しむこともできる。
施設は好評で、週末になると仲間同士や親子連れの姿が目立つ。現在は新型コロナウイルスの感染防止対策として時短営業をしているが、日常生活が元通りになれば、さらに多くの人を引き付ける場所になるだろう。
「LIFULL HOME’S/ライフルホームズ」のデータによると、西小山の家賃相場は、ワンルームで7万6500円、1DKで11万5800円など、品川区や(ワンルーム9万4800円/1DK12万3700円)や武蔵小山(ワンルーム7万9000円/1DK12万1800円)の平均よりも安い。
武蔵小山は徒歩圏内、都心や横浜方面へのアクセスも良い場所で、隠れた賃貸の優良スポットともいえる。こういったコミュニティスペースが生まれ、さらに住み良い環境になれば、もっと注目されていくかもしれない。
健美家編集部(協力:大正谷成晴)