
高いブランド力を誇るセレブな街
地価上昇を続ける「西麻布」
六本木、青山、白金と並ぶ、港区の人気エリアの1つ「西麻布」。東京メトロ「六本木駅」、「広尾駅」、「表参道駅」が利用可能で、洒落たレストランやブティックなどが点在する、落ちついた大人の街だ。
周辺にはイエメン大使館やウクライナ大使館、ウルグアイ大使館など多くの大使館が点在しており、外国人の姿が多く見られるのもこのエリアの特徴。
高級賃貸マンションやタワーマンションが多いが、物件数自体が少ないこともあり、賃貸相場はかなり高め。居住者も高所得者が多く、芸能人や大使館関係者などが住まうセレブな街として、不動の地位を獲得している。
住友不動産がまとめている「地価動向(公示価格・基準地価)」によると、西麻布三丁目の基準地価は、2020年で1,770,000(円/m2)。
2011年、1,310,000(円/m2)からの推移を表したグラフからもわかるように、その数字はまさにうなぎ上り。都内屈指の「資産価値が落ちにくい街」といえるだろう。

六本木ヒルズのすぐそばに
高さ200mの再開発ビルが誕生予定
そんな西麻布という街のブランド力を、さらにアップしそうな再開発が進行中である。それが、住宅・事務所・商業・ホテルの超高層棟と三寺社からなる複合再開発 「西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業」だ。
事業者として野村不動産、ケン・コーポレーション、 竹中工務店の3社が参加しており、2004 年 5 月にまちづくり協議会が発足、2013 年 3 月に市街地再開発準備組合が設立された。
2019 年 4 月 19 日、事業者が連名で発表したリリースによると、開発地は東京メトロ日比谷線、都営大江戸線「六本木」駅から西へ約 300mの、「六本木ヒルズ」に隣 接する区域。
港区のホームページによると、同区域は、面している補助第10号線(テレビ朝日通り)が未整備で歩道が狭く、無信号交差点に面していること、旧耐震基準の建築物が多いこと、オープンスペースが不足していることなどの課題を抱えていたそう。
今回の再開発ではこの補助10号線を拡幅し、歩行者デッキや広場等のオープンスペースを設けるなど、幹線道路沿道に相応しい街づくりが推進されるという。

2020年9月9日の東京都のリリースによると、開発地の建築面積 は約5,090u、延べ面積は 約99,700uの規模。
4つの街区に分かれており、その内訳は、A街区約96,000u、B1街区:約950u、B2街区: 約830u、B3街区:約950uとなっている。

A地区にはA街区地下3階、地上55階の再開発ビルが建設される予定となっており、住宅、事務所、商業、ラグジュアリーホテル、子育て支援施設などが入るとのこと。さらにB1〜3地区の 3つの寺社も再整備されるという。
ちなみに、再開発ビルの高さは約200m。六本木ヒルズの森タワーの高さが238mということで、完成すれば、これに匹敵する高さのビルが、テレ朝通りを挟んだ反対側に誕生することとなる。


スケジュールは、2021年度に権利変換計画認可、2022年度に工事着工(解体工事含む)、2026年度に工事竣工予定とのこと。
この再開発により、周囲の景観も大きく様変わりすることだろう。資産価値が落ちにくい街、西麻布のブランド力が、今回の再開発でさらに強固なものとなりそうだ。
健美家編集部(協力:斎藤一美)
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