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急ピッチで進む東急大井町線沿線の再開発。「住まい」としての価値は右肩上がりを続けるか?

都市計画・再開発(地域情報)/東京 ニュース

2021/07/02 配信

住宅密集地を走る鉄道路線
ニーズの拡大で進化の手綱を緩めない

近年は都内のいたるところで再開発が進められている。国や地域の経済活性化、建物の老朽化や火災・地震対策が主な理由で、東京駅近辺や品川駅〜三田駅間に超高層ビルを建設するなどの大規模プロジェクトがあるかと思えば、いわゆる通勤路線の駅でも中〜小規模の建て替えが行われている。エリアの付加価値を高めるのが狙いだが、その勢いが顕著なのが、東急大町線だ。

画像は戸越公園駅。東急大井町線は東京都品川区の大井町駅と神奈川県川崎市高津区の溝の口を結ぶ、東急電鉄の路線。1927年7月に開業した。
画像は戸越公園駅。東急大井町線は東京都品川区の大井町駅と神奈川県川崎市高津区の溝の口を結ぶ、東急電鉄の路線。1927年7月に開業した。

東急大井町線は都内の大井町駅から旗の台駅、大岡山駅、自由が丘駅、二子玉川駅を抜け、川崎市の溝の口駅へと向かう路線で、南北放射状に伸びる田園都市線、東横線、目黒線、池上線といった東急各線、さらにはJR線との乗換駅がいくつもある。

路線距離は10.4qで駅数は15駅、なかでも東横線と接続する自由が丘や田園都市線と接続する二子玉川駅周辺は、買い物や住まいに便利で、住みたいまちランキングの上位に選ばれることも珍しくない。基本的には品川、大田、目黒、世田谷の各区の住宅密集地を走っていて、朝夕の通勤時間は混雑が目立つ。

2020年度における1日平均輸送人員は約34万人で、これは東横線、田園都市線に次ぐ規模。コロナ前の19年度は約50万人、10年度は約40万人だったので需要が増してきたのは確かなようだ。これに伴い大井町線は変化を遂げていて、08年には急行運転を始め、翌年には二子玉川駅から溝の口駅まで延伸、現在は一部列車で田園都市線の鷺沼、長津田、中央林間方面との直通運転を実施している。17年からは急行が従来の5両編成から7両編成になり、18年には有料座席指定サービスの「Qシート」のサービスも始まった。

沿線の各駅は再開発ラッシュ
大井町や戸越公園は駅近辺が様変わり

変わっているのは路線だけではない。沿線の街並みも、大きく変貌し続けている。例えば、いまでは人気のまちとなった二子玉川エリア。2011年に大型ショッピングセンターの「二子玉川ライズS.C.が開業、楽天グループなど大手企業も集積し、駅周辺にはタワーマンションがいくつも建ち並ぶようになった。

中延、荏原町、旗の台は駅前にあったレトロな飲食店街がなくなり、スーパーやドラッグストアなどがテナントに入るマンション、ビジネスホテルが竣工した。近隣に高い建物がないだけに、これら施設はランドマークのような存在になっている。小規模〜中規模の分譲・賃貸マンションも建ち新たに住み始める人も増えたようで、商店街にはカフェやファミリー向けの飲食店もオープンするようになった。

戸越公園の駅前には地上23階、地下1階、高さ84.88m、総戸数241戸の店舗付きタワーマンションを新設すべく、工事が始まっている。

戸越公園駅前のマンション建設予定地。かつては老朽化した飲食店があったが、昨年6月から解体工事に着手。2024年5月に竣工する予定だ。
戸越公園駅前のマンション建設予定地。かつては老朽化した飲食店があったが、昨年6月から解体工事に着手。2024年5月に竣工する予定だ。

東京都都市整備局の発表によると、地区の防災性・安全性と利便性を高めるのが目的で、生活拠点の核となる地区として駅周辺一帯をけん引する賑わいを創出する店舗や、定住人口の増加につながる都市型住宅を整備するという。同時に散策・通行可能な敷地内道路や広場も整備し、周辺住民の利部園性向上、駅周辺の歩行者ネットワークの強化も図る。同エリアは下町の商店街といった風情で、周辺には住宅地が広がる。近隣に戸越銀座商店街、中延スキップロード、武蔵小山商店街もあり、生活のしやすさは言うまでもない。大井町線は都心、川崎、横浜方面へのアクセスが良く、住む場所としての価値はますます増していくだろう。

FireShot Capture 429 - 戸越五丁目19番地区市街地再開発組合の設立を認可|東京都 - www.metro.tokyo.lg.jp

マンションの完成イメージや位置図。駅至近に広場や敷地内道路のある建物になる予定。 出所:東京都ホームページ
マンションの完成イメージや位置図。駅至近に広場や敷地内道路のある建物になる予定。
出所:東京都ホームページ
戸越公園駅付近では補助29号線(都道鮫洲大山線)の整備や、補助26号線の工事も進められている。画像は補助26号線のトンネル部分。開通すると戸越公園と大井町のアクセスが格段に良くなる。
戸越公園駅付近では補助29号線(都道鮫洲大山線)の整備や、補助26号線の工事も進められている。画像は補助26号線のトンネル部分。開通すると戸越公園と大井町のアクセスが格段に良くなる。

大井町駅近辺ではJR東日本が主体となり、駅から品川区役所に至る約7.1haを再開発する予定だ。現在ある劇団四季の劇場やスポーツ施設などに代わり高層オフィスビルやホテルなどが建ち、一部の土地は品川区と交換し、区は区役所を建て替えるという。

駅近くの「東小路飲食店街」は昭和な雰囲気が残り、南北に2本が並行する道には約50もの飲み屋が並ぶ。老舗の中華そば店や洋食店は行列ができるほどの人気だが、近年は老朽化した建物を建て替え、オフィスやホテル、飲食店などがオープンしている。これを機に一気に再開発が進むのではという声もあり、レトロな風情が好きな人や飲兵衛にとっては残念かもしれない。

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東小路飲食店街の入り口。居酒屋を始め、立ち食いのすし店、そば店など多くの飲食店が狭い路地にひしめき合う。背後には建ったばかりのビルが。テナントはまだ埋まっていない。

飲食街のあちらこちらで再開発が進んでいて、古めかしい建物のなかで新しいビルは目立つ存在。大井町駅は都心だけではなく東京ビッグサイトやディズニーリゾートにもアクセスがよくホテル需要があるエリア。カプセルホテルは初出店だ。

東小路に現れたカプセルホテル。コワーキングスペースとしても使うことができ、1階は飲食店。コロナが落ち着くと利用客は増えるだろう。
東小路に現れたカプセルホテル。コワーキングスペースとしても使うことができ、1階は飲食店。コロナが落ち着くと利用客は増えるだろう。

このように、大井町線沿線ではいくつもの再開発が行われていて、まちの利便性は高くなるばかり。働きに出やすい、住みやすいエリアとして、ますます注目されていくに違いない。

健美家編集部(協力:大正谷成晴)

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