2021年夏、44年の歴史に幕
池袋マルイ跡地はどうなる!?

2021年8月29日、1977年の開業以来44年の歴史を誇る「池袋マルイ」がいよいよ閉店の日を迎える。これまで池袋西口の顔でもあった池袋マルイ。閉店の理由は、周辺の百貨店との競争激化や売り上げの低迷だという。
2020年3月期の売上高は54億円となり、ピーク時の2割まで落ち込んだほか、建物の老朽化という問題も。所有者が建て替えを希望していることもあり、閉店を決めたという。現在池袋マルイは「さよなら大感謝祭」と銘打って閉店セールを開催中で、最終日までイベントが目白押しだ。
現在池袋マルイがあるJR「池袋駅」西口周辺は、老朽化した建物が多いうえ、敷地も細分化されており、大型の商業施設やランドマーク的な建物が見当たらない寂しい状況にあった。
一方、駅の反対側、池袋駅東口方面では昨今再開発が進んでおり、2020年には豊島区庁舎跡地にミュージカルや伝統芸能を公演するホールや8つの劇場を備える新複合商業施設 「Hareza池袋」が登場するなど、賑わいを見せている。
また、東池袋一丁目地区には地下3階地上30階建て、延べ14万5000uの規模の高層ビルが登場する予定となっており、こちらは2022年度の着工、2025年度の竣工の予定。2023年には東京国際大学も開校予定となっており、さらなる盛り上がりが期待されている。
池袋駅西口地区再開発と
跡地活用の相乗効果に期待!

池袋全体の活性化のために、期待されるのが西口方面の再開発だ。今回姿を消す池袋マルイ跡地は、池袋駅から徒歩4分、地下で直結するという好立地。跡地がどう利用されるのかはまだ決まっていないようだが、新たなランドマークの誕生を期待せずにはいられない。
ちなみに、池袋西口でも再開発計画は進んでいる。その皮切りとして2019年11月16日にオープンしたのが、野外劇場と情報発信のための大型ビジョン、観光案内機能を持つカフェを併設した劇場型公園「GLOBAL RING」である。
かつては石田衣良の小説「池袋ウェストゲートパーク」で一世を風靡した昔ながらの公園も、いまやすっかり近未来的な風景に様変わりしている。
豊島区が公表している「池袋駅周辺のまちづくり動向」によると、池袋西口を出てすぐの場所、西池袋1丁目、5.9haの土地でも再開発が計画されており、三菱地所、三菱地所レジデンスが事業者となり2015年に「池袋駅西口地区市街地再開発準備組合」が発足済みだ。

再開発では3棟の高層ビルや駅前広場などを配置する計画となっており、2022年度に都市計画決定、2023年度以降に着工する予定となっている。
この新たな高層ビルが建つ予定地は、池袋マルイから道路を1本挟んですぐの場所。マルイ跡地に何が建つかによってはこの高層ビルとの相乗効果も期待できるだろう。
池袋駅西口方面の不動産価格を占うためにも、池袋マルイ跡地活用の今後の動向に引き続き注目したい。
健美家編集部(協力:斎藤一美)
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