自治体が求めてきた2路線の
早期の事業化が現実味
東京都心に張り巡らされた、複雑な鉄道網。そのなかでも、地下鉄は縦横無尽に走っていて、これ以上の拡大は難しいと思われがちだが、2つの新路線の整備が現実味を帯びきた。それが、「東京メトロ有楽町線の延伸」と「都心部・品川地下鉄」の新線構想だ。
きっかけは、今年7月半ばのこと。国土交通省の有識者会議は地下鉄網に関する答申「東京圏における今後の地下鉄ネットワークあり方等について」を赤羽国交相に提出。同答申は、国と都が保有する東京メトロ株の売却と、「地下鉄有楽町線の豊洲―住吉間延伸」と、品川駅と都心部を結ぶ「都心部・品川地下鉄」の2路線の新線構想に対して「早期の事業化を図るべき」という内容を示した。
まずは、有楽町線から。同線は和光駅(埼玉県和光市)から新木場駅(東京都江東区)までを結ぶ路線。沿線には池袋や豊洲、飯田橋、有楽町、豊洲など、ビジネス街や住宅エリアがあり、朝夕の通勤・通学時間帯は混雑が目立つ。昨年6月には銀座一丁目駅
...この記事は会員限定です。
会員登録(無料)すると続きをお読みいただけます。
健美家会員のメリット
- 会員限定物件や非公開物件情報が見れる
- 最新のコラムニュース情報がメールで受け取れる