開発期間約10年、延床面積約55万㎡
芝浦エリアの将来を担う一大プロジェクト
東京都・港区に位置するJR「浜松町駅」。羽田空港にアクセスする「モノレール浜松町駅」と接続しているほか、徒歩10分の場所には伊豆七島・小笠原向けの船が発着する「竹芝客船ターミナル」もあり、海と空へのアクセス中継点として毎日多くの人が行き交っている。
そんな「浜松町駅」・芝浦エリアで現在、大規模な開発プロジェクトが進行だ。通称「芝浦一丁目プロジェクト」 。野村不動産、野村不動産ビルディング 、東日本旅客鉄道が共同で手掛ける東芝ビル跡地の再開発事業である。
開発地は「浜松町駅」から徒歩7分ほどの湾岸エリア(東京都港区芝浦 1-1-1)。開発地にはS棟とN棟の2棟からなるツインタワーの建設が予定されており、オフィス・ホテル・商業施設・住宅を含むこのツインタワーは、区域面積約4.7ha、高さ約235m。延床面積は約55万㎡の規模となる。
S棟は2021年10月1日に着工済み。そしてN棟の着工は2027年になるとのこと。S棟は2024年度、N棟は2030年度の竣工を目指す。
最新の省エネ技術を駆使して
テナント企業のESG活動を支援
さて、開発規模の大きさと並んでいま大きな注目を集めているのが、最先端とも言えるビルの環境対策だ。
リリースによると、野村不動産グループのエネルギー事業等による「太陽光発電」と、「カーボンニュートラル都市ガス」導入により、街区全体での CO?排出量実質ゼロの実現を目指すとのこと。
さらに、本プロジェクトでは、各種省エネの取組みを実現することにより、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物評価基準 「ZEB Oriented」も取得予定。オフィス用途の延床面積が 30 万㎡を超える建築物では国内初、国 内最大規模での取得となるという。
2021 年 8 月に、省エネ・省 CO2 技術の普及啓発に寄与する建築物のリーディングプロジェクトを国が支援する制度「サステナブル建築物等先導事業(省 CO?先導型)」にも採択さ れている本プロジェクト。国内初となる燃料電池排ガスを有効利用した排水中和による CO?削減や、気象災害への対策にも取り組んでいくという。
東京湾岸部の新たなシンボルの登場に大きな期待が集まる再開発。すべてが完了するまで約10年という大プロジェクトだけに、今後の芝浦エリアの資産価値を左右する重要なファクターとなりそうだ。
健美家編集部(協力:斎藤一美)
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